YouTubeで観光客を呼び込む!地域活性化につながった動画PR成功事例

AI・技術

こんにちは。株式会社ネクフルです。

YouTubeなら、美しい景色だけでなく、その土地で何を食べ、何を体験し、どんな時間を過ごせるのかまで映像で伝えられます。実際に、YouTuberを通じて海外へ魅力を届けたり、動画広告を見た人の来訪まで計測したりと、観光誘客に動画を活用する地域もあります。各地の成功事例を見ながら、観光客を動かす動画の作り方と、地域への来訪につなげるポイントを探っていきましょう。

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  1. YouTubeで地域の魅力を「旅行したくなる体験」に変える
    1. 写真や文章だけでは伝わりにくい「体験」を見せられる
    2. YouTubeは検索・おすすめ・広告から旅行者と接点を作れる
  2. 外国人YouTuberが地域を体験|飛騨高山のインバウンドPR
    1. 外国人旅行者に外国人の目線で魅力を伝える
    2. 「誰が紹介するか」も動画企画の一部
  3. 動画広告から実際の来訪まで計測|宮崎市の観光プロモーション
    1. YouTube広告で「見てほしい人」へ届ける
    2. 動画を見た人が本当に地域へ来たのかを見る
  4. 各地の成功事例を見ると動画の使い方はこんなに違う
    1. インバウンド・食・体験・文化など切り口は地域ごとに変えられる
    2. 成功事例は「動画の出来栄え」だけで比べない
  5. 観光客を動かす動画には共通点がある
    1. 「誰にでも来てほしい」ではなくターゲットが見えている
    2. 観光情報より「そこで何ができるか」が伝わる
  6. 景色をきれいに撮るだけでは旅行につながりにくい
    1. 観光PR動画が「地域紹介」で止まってしまうパターン
    2. 見たあとに何をしてほしいのかを決めておく
  7. 誰に何を見せるかから動画企画を組み立てる
    1. まず「呼びたい観光客」を決める
    2. 次に、その人が見たくなる地域の魅力を選ぶ
    3. 動画を作る前に「どこで届けるか」まで決める
  8. 再生回数の先に「実際に来てもらう」を置こう
    1. 再生回数だけでは観光PRの成功は判断できない
    2. YouTubeを地域への入口として考える

YouTubeで地域の魅力を「旅行したくなる体験」に変える

観光PRで動画が強いのは、景色をきれいに見せられるからだけではありません。街を歩く、料理を食べる、温泉に入る、地域の人と話す。そんな旅行中の体験まで見せられるため、「ここへ行ったら何ができるのか」を具体的に想像してもらえます。

写真や文章だけでは伝わりにくい「体験」を見せられる

観光サイトを見ると、名所や宿泊施設、グルメなどの情報はたくさん見つかります。ただ、それだけでは実際に訪れたときの雰囲気までは分かりにくいものです。

動画なら、駅を降りて街を歩き、店に入り、料理を食べ、景色を眺めるところまで一連の流れとして見せられます。

たとえば温泉地なら、露天風呂の映像だけでなく、周辺を浴衣で歩いたり、地元の料理を食べたり、宿でくつろいだりする様子まで見せる。そうすると「温泉がある場所」から「こんな旅行ができる場所」へ印象が変わります。

観光PRでは、名所そのものよりそこで過ごす時間を見せることが、地域への興味を深めるきっかけになります。

YouTubeは検索・おすすめ・広告から旅行者と接点を作れる

YouTubeのもう一つの強みは、その地域をまだ知らない人にも動画を届けられることです。

地域名を検索した人だけが対象ではありません。「日本旅行」「ご当地グルメ」「温泉旅行」「絶景」「サイクリング」など、旅行者の興味から地域を知ってもらうこともできます。

さらにYouTube広告を使えば、地域や年齢、興味関心などをもとに、動画を届けたい層へアプローチする方法もあります。

大切なのは、公式チャンネルへ観光PR動画を掲載すること自体をゴールにしないことです。

誰に見てほしいのか、その人はどんな動画に興味を持つのか、どこから地域を知ってもらうのか。

ここまで考えると、YouTubeは観光動画を保管する場所ではなく、新しい旅行者と地域が出会う入口になります。

外国人YouTuberが地域を体験|飛騨高山のインバウンドPR

インバウンド向けの観光PRでは、日本側が伝えたい魅力と、外国人旅行者が面白いと感じるポイントが一致するとは限りません。飛騨高山では、外国人YouTuberを起用し、旅行者に近い目線から地域の魅力を発信する取り組みが行われました。

外国人旅行者に外国人の目線で魅力を伝える

飛騨高山で行われたプロモーションでは、外国人YouTuberを招き、観光地や地域での体験を動画として発信しています。

特徴的なのは、自治体が観光名所を順番に紹介するような動画ではなく、実際に訪れた人の体験として地域を見せていることです。

海外の旅行者から見ると、日本では日常的な風景が魅力的な観光体験になることもあります。古い町並みを歩くこと、地元の料理を食べること、地域ならではの文化に触れることなど、旅行者自身の目線を通すことで魅力の見え方も変わります。

視聴者にとっても、観光パンフレットを見るというより、自分に近い旅行者の体験を追いかける感覚になります。

「自分が行ったらこんな旅行ができそう」と想像できることが、次の旅行先として検討するきっかけになります。

「誰が紹介するか」も動画企画の一部

インバウンド向けだからといって、日本語の観光PR動画を外国語に翻訳すれば同じように届くとは限りません。

どんな旅行に興味があるのか、どんな情報を重視するのか、何を面白いと感じるのかはターゲットによって変わります。

そこで考えたいのが、何を紹介するかだけでなく、誰を通して紹介するかです。

YouTuberやクリエイターを起用する場合、その人が持つ視聴者層との相性も重要になります。日本文化に関心のある海外ユーザーを多く抱える発信者なら、地域を知らない人にも動画が届く可能性があります。

地域側が決めた魅力を一方的に説明するのではなく、発信者自身が感じた驚きや楽しさを残すこともポイントです。

飛騨高山の事例から見えてくるのは、外国人向けの動画を作ること以上に、外国人旅行者が地域をどう見るのか、その視点そのものを観光PRに取り入れる方法です。

動画広告から実際の来訪まで計測|宮崎市の観光プロモーション

動画がたくさん再生されても、それだけでは観光客が増えたかどうかは分かりません。宮崎市では、YouTubeなどを活用した動画広告に加えて、位置情報を用いて実際の来訪を捉える取り組みが行われています。動画を「見てもらう」だけで終わらせない事例です。

YouTube広告で「見てほしい人」へ届ける

観光動画をYouTubeへ公開しても、ターゲットとなる旅行者が自然に見つけてくれるとは限りません。

そこで宮崎市の取り組みでは、動画制作だけでなく、YouTubeなどを使った広告配信も観光プロモーションに組み込まれています。

この考え方のポイントは、動画を作ることと、動画を届けることをセットにしていることです。

たとえば県外からの旅行者を増やしたいのであれば、地域住民に大量に再生されるより、実際に旅行する可能性のあるエリアや層へ届ける方が目的に合っています。

動画制作の段階から、

「誰に見せたいのか」

「どんな興味を持つ人なのか」

「どの地域へ配信するのか」

まで決めておけば、映像の内容も変わってきます。

観光PR動画を作ってから届け方を考えるのではなく、届けたい相手から逆算して動画を作る。広告を活用する場合は、この順番が重要になります。

動画を見た人が本当に地域へ来たのかを見る

宮崎市の事例でさらに興味深いのが、広告の再生回数だけで成果を判断せず、位置情報などを使った来訪計測を取り入れている点です。

観光プロモーションでは、再生回数が大きいほど成功しているように見えます。

しかし、100万回再生されても旅行につながっていない動画と、再生数はそれほど多くなくても実際の来訪につながっている動画では、観光戦略としての意味が違います。

もちろん、動画を見たことだけが旅行の理由とは限りません。そのため来訪計測ですべての効果が分かるわけではありませんが、再生回数だけを見るよりも一歩踏み込んだ判断材料になります。

認知を広げたい動画なら再生数や視聴状況を見る。観光誘客を狙うなら、その先のサイト訪問や検索、そして可能であれば実際の来訪まで見る。

「何回見られたか」から「その後、人がどう動いたか」へ。

宮崎市の取り組みは、YouTubeを観光PRに使うときの成果の見方まで含めて参考になる事例です。

各地の成功事例を見ると動画の使い方はこんなに違う

観光PRに動画を使うといっても、正解は一つではありません。海外から旅行者を呼びたい地域と、国内の若い世代に知ってもらいたい地域では、見せる内容も届け方も変わります。各地の事例を見ると、地域の特徴に合わせて動画の役割を変えていることが分かります。

インバウンド・食・体験・文化など切り口は地域ごとに変えられる

観光動画というと、絶景や有名観光地を大きく見せる映像を思い浮かべがちです。しかし、実際の地域プロモーションを見ると、もっと幅広い切り口が使われています。

たとえばインバウンド向けなら、日本人には見慣れた街並みや食文化、伝統、地域の人との交流そのものがコンテンツになります。

食を目的に旅行する人へ向けるなら、料理の完成写真だけでなく、市場を歩く、店を探す、料理が作られる様子を見る、実際に食べるところまで動画にできます。

アウトドアを強みにする地域なら、山や海の美しさだけでなく、サイクリングやトレッキング、マリンスポーツなどを実際に楽しむ様子を見せる方法もあります。

観光庁の「観光DX」でも、地域の観光資源とデジタル技術を組み合わせたさまざまな取り組みが紹介されています。動画やSNSだけで完結させず、デジタルマップや観光情報、周遊施策などを組み合わせる例もあり、旅行者との接点は広がっています。

重要なのは「他の自治体でこの動画が成功したから同じものを作る」ことではありません。

その地域ならではの魅力と、呼びたい旅行者の興味が重なる場所を探すこと。

有名な観光名所が少ない地域でも、食や体験、文化、人、暮らしなどに視点を変えれば、動画にできる観光資源は見つけられます。

成功事例は「動画の出来栄え」だけで比べない

観光PRの事例を見るときは、映像がきれいか、再生回数が多いかだけで判断しない方が参考になります。

見るポイントは大きく5つです。

見るポイント確認したいこと
誰に国内旅行者、外国人、若年層、ファミリーなど
何を景色、食、文化、体験、人など
どう見せたかPR映像、旅行体験、YouTuber企画、ショート動画など
どう届けたかYouTube、動画広告、SNS、観光サイトなど
どう旅行につなげたか検索、サイト訪問、周遊、予約、実際の来訪など

飛騨高山なら「外国人旅行者に近い発信者から伝える」、宮崎市なら「広告で届け、その後の来訪まで見る」というように、同じ動画活用でもポイントは異なります。

成功事例から借りたいのは映像の見た目ではなく、誰を呼ぶために、動画へどんな役割を持たせたのかという設計です。

ここを比較すると、自分たちの地域でも応用できる部分が見つけやすくなります。

観光客を動かす動画には共通点がある

地域もターゲットも違う観光動画ですが、誘客まで考えて作られたものには共通する考え方があります。地域の魅力を全部詰め込むのではなく、見てほしい相手を決め、その人が旅行したくなる部分を選んで見せていることです。

「誰にでも来てほしい」ではなくターゲットが見えている

観光客を増やしたいと考えると、できるだけ多くの人に地域の魅力を伝えたくなります。

ところが「温泉もあります、グルメもあります、自然も歴史も楽しめます」と全部を一本の動画に入れるほど、誰のための動画なのかが分かりにくくなります。

たとえば同じ地域でも、

  • 日本文化に興味がある外国人旅行者
  • 週末旅行を探している20〜30代
  • 子どもと遊べる場所を探しているファミリー
  • 食を目的に旅行先を決める人
  • 自転車や登山を楽しみたい人

では、興味を持つポイントが違います。

アウトドア好きなら、観光施設を網羅するより「この場所を走ってみたい」「この山を歩いてみたい」と感じる映像の方が響くかもしれません。

グルメ目的なら、地域全体の紹介より、そこでしか食べられない料理を中心にした方が旅行する理由になります。

ターゲットを決めることは、動画を見てもらえる人数を減らすことではありません。地域の魅力が特に響きそうな人を見つけることです。

観光情報より「そこで何ができるか」が伝わる

動画と相性がいいのは、観光スポットの説明よりも「体験」です。

たとえば海辺の観光地を紹介するとします。

美しい海を空撮するだけでも魅力は伝わりますが、そこへ人が入り、海岸を歩き、地元の料理を食べ、夕方には夕日を見るところまで映すと、旅行のイメージはぐっと具体的になります。

視聴者は景色を眺めながら、無意識に「自分だったらどう過ごすか」を考えられるからです。

食も同じです。

名物料理をアップで映すだけではなく、店へ入り、料理が運ばれ、湯気が立ち、食べた人が反応するところまで見せれば、ひとつの体験になります。

観光情報を網羅することより、

歩いてみたい。
食べてみたい。
泊まってみたい。
体験してみたい。

そんな気持ちを一つでも作れるか。

観光客を動かす動画では、情報量よりも「自分がそこにいる場面を想像できること」が重要です。

景色をきれいに撮るだけでは旅行につながりにくい

ドローンで撮影した絶景や、美しく編集された街並みは観光PRとの相性がよく、地域の第一印象を作るには効果的です。ただし、映像の美しさと実際の観光誘客は別に考える必要があります。見た人が次に何をすればいいのかまで設計しておくことが大切です。

観光PR動画が「地域紹介」で止まってしまうパターン

海、山、温泉、寺社、郷土料理。

美しい映像をテンポよくつなげれば、地域のイメージを伝える動画は作れます。しかし、それだけでは視聴者が「きれいな場所だった」という感想で終わることもあります。

旅行につなげるなら、もう少し具体的な情報が必要です。

どんな旅行を楽しめるのか。誰と行くと楽しそうなのか。そこで何を体験できるのか。

たとえば同じ温泉地でも、「静かに過ごす大人の旅行」と「食べ歩きも楽しめる友人同士の旅行」では、動画の見せ方が変わります。

映像制作では画質や撮影技術に目が向きやすいものですが、映像のクオリティが高いことと、旅行したくなることは必ずしも同じではありません。

何を美しく撮るかだけでなく、その映像を見た人に何を感じてほしいのかまで決めておく必要があります。

見たあとに何をしてほしいのかを決めておく

観光動画を見て「行ってみたい」と思っても、そこで情報が途切れてしまえば旅行の検討は進みません。

次に知りたくなるのは、アクセス方法、宿泊施設、モデルコース、料金、季節ごとの見どころなど、より具体的な旅行情報です。

そこでYouTubeだけですべてを伝えようとせず、動画から次の情報へ移動できる流れを作ります。

たとえば、

YouTubeで地域を知る → 観光サイトで詳しく調べる → モデルコースを見る → 宿泊先や交通手段を探す

という流れです。

SNSで継続的に地域の様子を見てもらったり、動画で紹介した場所をデジタルマップで確認できるようにしたりする方法もあります。

一本の動画だけで旅行を決めてもらう必要はありません。

YouTubeには「行ってみたい」と思う最初のきっかけを担当してもらい、その先を観光サイトやSNS、予約サービスなどへつなぐ。

動画の出口を作っておくことが、再生を実際の旅行へ近づけます。

誰に何を見せるかから動画企画を組み立てる

成功事例をそのまま真似する必要はありません。飛騨高山と宮崎市でも動画の使い方は異なります。参考にしたいのは、動画そのものよりも企画の組み立て方です。「誰に来てほしいか」から考えると、自分たちの地域で何を映すべきかが見えやすくなります。

まず「呼びたい観光客」を決める

最初に決めたいのは、動画の内容ではなく呼びたい観光客です。

ここでは年齢や性別だけで絞るより、どんな旅行をしたい人なのかで考えると企画につなげやすくなります。

たとえば、

  • 温泉でのんびり過ごしたい
  • 地元ならではの料理を楽しみたい
  • 子どもと自然の中で遊びたい
  • 日本の歴史や文化に触れたい
  • サイクリングや登山を楽しみたい
  • 有名観光地とは違う日本を旅行したい

といった旅行目的です。

「30代向け」だけでは何を撮ればいいか決まりませんが、「週末に食を目的とした小旅行を楽しみたい人」まで見えてくれば、紹介する店や料理、街の歩き方なども具体的になります。

次に、その人が見たくなる地域の魅力を選ぶ

ターゲットが決まったら、地域にある観光資源の中から相性のいいものを選びます。

ここで大切なのは、全部を一本に入れようとしないことです。

温泉、絶景、歴史、グルメ、祭り、アウトドアなど、地域にはさまざまな魅力があります。しかし、一本の動画に詰め込むほど、それぞれの印象は薄くなります。

同じ地域でも、外国人旅行者向けなら日本らしい街並みや文化体験、ファミリー向けなら子どもと楽しめる施設や自然体験、グルメ目的なら市場や飲食店といったように主役を変えられます。

一つの地域から複数のテーマで動画を作る方法もあります。

「地域に何があるか」ではなく、「この人なら地域の何に興味を持つか」。

この順番で考えると、観光PR動画のテーマを絞りやすくなります。

動画を作る前に「どこで届けるか」まで決める

動画の企画と一緒に考えておきたいのが、その映像をどう届けるかです。

YouTubeチャンネルで継続的に発信するのか、YouTube広告としてターゲットへ届けるのか、SNSでも短く編集して使うのか。観光サイトへ掲載する動画なら、旅行情報を調べている人が見ることを前提に内容を考えられます。

一方、まだ地域を知らない人へ広告で届けるなら、最初の数秒で「何が楽しめる場所なのか」が伝わる方が興味を持ってもらいやすくなります。

一本の素材から、YouTube向けの長めの動画、SNS向けの短尺動画、広告用の短い映像などへ展開する方法もあります。

撮影を始めてから使い道を考えるのではなく、

誰に来てほしいか → 何を見せるか → どこで届けるか

まで先に決める。

この3つがつながっていると、撮影する素材や必要な動画の長さも決めやすくなり、映像を観光戦略の中で使いやすくなります。

再生回数の先に「実際に来てもらう」を置こう

観光PR動画は、再生回数が伸びるとうれしいものです。ただし、地域活性化という目的で考えるなら、その数字だけで終わらせるのはもったいありません。動画を見たあとに地域を検索した、観光サイトを見た、そして実際に訪れた。そんな次の行動まで含めて成果を見ていくことが大切です。

再生回数だけでは観光PRの成功は判断できない

動画の成果を見るときは、最初に設定した目的へ戻ります。

地域をまだ知らない人への認知拡大が目的なら、再生回数や視聴された地域、どこまで動画を見てもらえたかなどが参考になります。

興味を深めてもらうことが目的なら、観光サイトへの流入や地域名の検索、その後に見られたコンテンツなども見ておきたいところです。

観光誘客まで狙うなら、予約や来訪など、さらに先の行動が判断材料になります。宮崎市のように位置情報などを使って来訪を分析する方法も、その一つです。

つまり、すべての動画を同じ数字で評価する必要はありません。

動画の目的見たい成果
地域を知ってもらう再生数、リーチ、視聴状況
興味を持ってもらう検索、サイト流入、関連動画の視聴
旅行を検討してもらう観光情報・モデルコースなどの閲覧
実際に来てもらう予約、周遊、来訪など

「再生数が少なかったから失敗」と判断する前に、その動画に何をしてほしかったのかを見ることが重要です。

YouTubeを地域への入口として考える

観光PRでYouTubeを活用するとき、一本の大きなプロモーション動画を作ることだけが選択肢ではありません。

食を紹介する動画、地域を歩く動画、季節ごとの楽しみ方、地元の人へのインタビュー、アクティビティを体験する動画など、さまざまな角度から地域との接点を増やせます。

ある人はグルメ動画から地域を知り、別の人はアウトドア動画から興味を持つかもしれません。

そこから観光サイトやSNSへ移り、具体的な旅行情報を調べてもらえれば、YouTubeは旅行を考え始める入口になります。

飛騨高山のように「誰が伝えるか」を工夫する方法もあれば、宮崎市のように「誰へ届け、その後どう動いたか」まで見る方法もあります。

成功事例からそのまま借りるべきなのは、動画の演出ではありません。

誰を呼びたいか。
何を見せるか。
どうやって届けるか。
見たあと、どこへつなげるか。

この流れを地域ごとに組み立てることで、YouTubeは単なる観光PR動画の置き場所から、人と地域をつなぐメディアへ変わっていきます。


よくある質問:
Q. 観光PR動画は長い動画とショート動画、どちらが向いていますか?
A. 目的によって使い分けるのがおすすめです。地域を知ってもらう入口にはショート動画、現地での体験や旅行の流れをじっくり見せたい場合は長めの動画が向いています。同じ撮影素材から複数の長さに編集して使う方法もあります。

Q. 有名な観光スポットが少ない地域でもYouTubeを活用できますか?
A. 活用できます。食、文化、自然、アクティビティ、地域の人、街歩きなども十分に動画の主役になります。有名スポットの有無より、「どんな人に、どんな体験をしてほしいか」から地域の魅力を探す方が企画を作りやすくなります。

Q. 観光PR動画の成果は何を見ればいいですか?
A. 認知拡大なら再生数やリーチ、興味喚起なら観光サイトへの流入や検索、誘客なら予約や実際の来訪などが判断材料になります。再生回数だけで評価せず、動画を見た人に次にどんな行動をしてほしいのかを決めておくことが重要です。

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