人材開発支援助成金で社内研修をオンライン化!自社専用LMSを作るときのポイント

研修・人材育成

こんにちは。株式会社ネクフルです。

人材開発支援助成金は、条件を満たせば、自社専用のオンライン研修環境を作って研修を行う場合にも活用できます。 ただし、LMSを作れば自動的に助成されるわけではありません。どんな研修を実施するのか、どの費用が対象になるのか、いつ申請するのか、受講記録をどう残すのかなど、制度に沿った準備と運用が必要です。助成金をしっかり活用しながら、自社で継続して使える研修環境を作るためのポイントを整理します。

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助成金を活用して社内研修をオンライン化

人材開発支援助成金は、既存の研修サービスを利用するときだけの制度ではありません。条件を満たせば、自社専用のオンライン研修環境を用意して研修を実施する場合にも活用できます。ただし、LMSを作っただけで助成されるわけではなく、対象となる訓練や費用、実施方法などの要件を満たす必要があります。

オンラインでも対象になる研修がある

人材開発支援助成金では、集合研修だけでなく、eラーニングやオンラインを利用した訓練も対象になり得ます。

そのため、自社の研修動画や教材をLMSで配信し、社員がオンラインで受講する形も選択肢に入ります。

ただし、「社員教育に使う動画なら何でも対象」というわけではありません。利用するコースによって、対象となる労働者や訓練内容、訓練時間、経費などの要件が定められています。

まずは「LMSを作ること」ではなく、そこでどんな研修を行うのかを具体的にするところから考えると整理しやすくなります。

LMSは「助成金をもらうためのシステム」ではない

LMS(学習管理システム)は、研修動画や教材を配信するだけでなく、受講者の登録、進捗確認、受講履歴、テスト、修了状況などをまとめて管理するための仕組みです。

自社専用に構築すれば、自社の研修内容や運用方法に合わせて必要な機能を組み合わせられます。

ここで注意したいのが、「助成金が使える研修」と「研修に使うシステム」を同じものとして考えないことです。

LMSを導入・構築したから助成対象になるのではなく、その環境で行う訓練が制度の要件を満たしていることが前提になります。LMSは、その研修を実施し、受講状況をきちんと管理するための土台として考えると分かりやすいでしょう。

研修を内製化すると自社に合わせて育てていける

自社専用LMSを持つメリットは、研修をオンライン化できることだけではありません。自社で教材や研修内容を管理できるため、業務の変化に合わせて内容を追加・更新しながら、長く使える研修環境に育てていけます。

自社の仕事に合わせた教材を使える

外部の研修サービスは幅広い知識を学ぶには便利ですが、自社独自の商品知識や業務手順までカバーするのは難しいことがあります。

自社専用LMSなら、たとえば次のような内容も研修にできます。

  • 社内ルールや業務マニュアル
  • 商品・サービスの知識
  • 営業や接客の進め方
  • システムや機器の操作方法
  • 社内で蓄積してきた技術やノウハウ

実際の業務に合わせて教材を作れるので、「研修では学んだけれど現場では使いにくい」というズレを減らしやすくなります。

一度作った研修を繰り返し使える

研修を内製化すると、毎回ゼロから同じ説明をする必要もなくなります。

たとえば、新入社員が入社するたびに担当者が数時間かけて説明していた内容を動画と教材にしておけば、基本的な部分はLMSで受講してもらえます。

新入社員研修だけでなく、定期研修、拠点ごとの教育、復習用教材などにも展開できます。

一度完成させて終わりではなく、古くなった動画を差し替えたり、新しい教材を追加したりしながら使えるのも自社専用LMSの強みです。

すべての費用が助成されるわけではない

人材開発支援助成金を利用するなら、ここは特に注意が必要です。自社専用LMSを使った研修が対象になり得るからといって、LMSの開発やオンライン研修に関係する費用がすべて助成されるわけではありません。 最初に費用を切り分けておくと、計画を立てやすくなります。

研修費とシステム構築費を分けて考える

オンライン研修を始めるときには、さまざまな費用が発生します。

たとえば、

  • 研修そのものにかかる費用
  • LMSの導入・構築にかかる費用
  • 研修動画や教材の制作費
  • サーバーやシステムの利用料
  • 運用・保守にかかる費用

などがあります。

重要なのは、これらを「オンライン研修一式」としてまとめて考えないことです。

人材開発支援助成金では、利用するコースや訓練内容によって対象経費が決められています。自社専用LMSを作る場合は、どの費用が助成対象になり得るのかを契約や発注の前に確認しておくことが重要です。

助成金ありきでLMSを作らない

助成金を利用できるとしても、それだけを基準に大規模なLMSを作る必要はありません。

研修対象者が数十人なのか数百人なのか、動画を何本配信するのか、テストが必要なのか、受講履歴をどこまで管理するのかによって必要なシステムは変わります。

まず、

「誰に、何を、どのように学んでもらうのか」

を決め、その研修に必要な機能を揃えていく方が現実的です。

助成金は自社研修を始めるための大きな助けになりますが、申請から実施、記録まできちんと制度に沿って進めることが前提です。助成対象を確認しながら、助成金がなくなったあとも無理なく運用できるLMSにすることまで考えて設計すると、長く使える研修環境になります。

対象になり得る研修と経費を切り分ける

人材開発支援助成金を使うなら、「LMSを作ってから対象になる研修を考える」のではなく、先に研修内容を具体化しておくことが大切です。誰が何を学ぶのかを決めると、どの制度・コースを利用できそうか、どの費用が対象になり得るかを整理しやすくなります。

まず「どの訓練を行うのか」を決める

最初に整理したいのは、システムの機能ではなく研修の中身です。

  • 誰が受講するのか
  • 何を学ぶのか
  • 業務とどう関係するのか
  • どのくらいの期間で実施するのか
  • どのような形式で受講するのか

同じLMSを使っていても、実施する研修によって助成対象になるかどうかは変わります。

たとえば、社員が好きなタイミングで動画を視聴するeラーニングと、講師と受講者がオンラインで同時に参加する研修では、実施方法も受講確認の方法も異なります。

そのため、**「助成金を使ってLMSを作りたい」ではなく、「この研修をオンラインで実施するためにLMSを使いたい」**という順番で考えると整理しやすくなります。

費用を項目ごとに整理する

見積もりを取るときも、「オンライン研修システム一式」として考えるより、何にいくらかかるのかを分けておく方が分かりやすくなります。

研修費、教材にかかる費用、LMSの利用・構築に関する費用などを分け、それぞれが利用する助成制度の対象経費に該当するのか確認します。

特に自社専用LMSを構築する場合は、研修の実施とシステム開発がひとつのプロジェクトになりやすいため注意が必要です。

「研修に必要な費用だから助成されるだろう」と判断して先に発注しないことがポイントです。対象になるか判断しにくい費用があれば、契約や発注の前に管轄の労働局などへ確認しておくと安心です。

LMSには受講管理に必要な機能を揃える

自社専用LMSというと多機能なシステムを想像しがちですが、最初から何でもできるようにする必要はありません。大切なのは、研修を実施し、その結果をきちんと確認できることです。助成金の利用も考えるなら、受講状況を記録・管理しやすい設計にしておくことが重要になります。

最初に揃えたい基本機能

オンライン研修を運用するなら、まずは次のような機能があると管理しやすくなります。

機能できること
受講者管理誰が研修を受けるのか管理する
動画・教材配信研修コンテンツをオンラインで提供する
進捗管理どこまで受講したか確認する
受講履歴いつ、誰が受講したか記録する
テスト研修内容の理解度を確認する
修了管理研修を完了した人を把握する

たとえば動画研修なら、単に動画ファイルを社員へ共有するだけでは「誰が受講したのか」を管理するのが難しくなります。

LMS上で受講者とコンテンツを紐づけておけば、研修を配信する場所と受講状況を管理する場所をひとつにまとめられます。

自社専用に構築する場合は、必要な機能から始めて、研修が増えたときに追加できる設計にしておく方法もあります。

管理担当者が使いやすいことも重要

LMSは受講者だけが使うものではありません。実際の運用では、人事や研修担当者が継続的に管理します。

「誰がまだ受講していないか」「誰が修了したか」「テスト結果はどうだったか」といった情報をすぐ確認できれば、未受講者への案内や研修結果の集計も進めやすくなります。

助成金を利用する場合は、必要な受講記録を残せるかという視点も欠かせません。

機能の多さだけではなく、研修担当者が必要な記録を確認し、必要な形で取り出せるかまで考えてLMSを設計すると、日々の運用もラクになります。

助成金申請を考えるなら研修開始前の準備が重要

人材開発支援助成金は、「研修を実施したので、あとから申請すればいい」というものではありません。利用する制度・コースの要件を確認し、必要な手続きを踏まえて研修を始める必要があります。自社専用LMSを作るなら、助成金の手続きとシステム構築を並行して進めるのが現実的です。

申請から研修開始まで逆算する

大まかな流れは、次のように考えると分かりやすくなります。

研修内容を決める → 対象者を決める → 利用する制度・コースを確認する → 必要書類を準備する → 必要な手続きを行う → 研修を開始する

重要なのは、研修開始日から逆算することです。

申請時期や必要書類、対象となる訓練の条件などは利用するコースによって異なります。制度改正もあるため、実施時点の最新情報を厚生労働省や管轄の労働局で確認して進めます。

せっかく対象になり得る研修を用意しても、必要な手続きの時期を外してしまうと助成を受けられない可能性があります。「研修内容」「申請」「LMS構築」の3つを同じスケジュール上で管理すると進めやすくなります。

LMS側の準備も早めに進める

申請準備と同時に、実際に研修を実施できる状態までLMSを整えていきます。

たとえば、

  • 研修動画や教材を登録する
  • 受講者のアカウントを発行する
  • 動画が問題なく再生できるか確認する
  • 受講履歴が正しく残るかテストする
  • テストや修了判定を設定する
  • 管理担当者が記録を確認できるか試す

といった準備が必要です。

特に自社専用LMSでは、「システムが完成した=研修を始められる」ではありません。 実際の受講フローを一度テストして、受講から記録まで問題なく動くことを確認してから本番へ進むと安心です。

動画研修からテスト・修了管理まで自社で回す

自社専用LMSを作るなら、動画を配信するだけでなく、受講から修了までをひとつの流れとして管理できるようにしておくと便利です。人材開発支援助成金を利用する場合も、実際に研修を行ったことを確認できる記録が重要になります。

たとえばこんな研修フロー

オンライン研修は、複雑な仕組みにしなくても運用できます。

たとえば受講者側は、

研修動画を見る → 確認テストを受ける → 合格する → 研修修了

というシンプルな流れにできます。

一方、管理担当者は、

対象者を登録する → 受講状況を確認する → 未受講者を確認する → 修了状況を確認する → 必要な記録を保存する

という流れで管理します。

自社専用LMSなら、研修内容に合わせてこの流れを組み立てられます。動画だけで完結する研修もあれば、資料の閲覧やテストを組み合わせる研修もあるでしょう。

重要なのは、機能を増やすことではなく、実際の社内研修の流れに合わせて受講から修了まで管理できるようにすることです。

受講記録を残せる仕組みにする

eラーニングを人材開発支援助成金の対象として申請する場合、LMSなどを通じて訓練の実施状況を確認できるようにしておくことが重要です。

たとえば、誰がいつ受講したのか、どこまで進んだのか、研修を修了したのかといった情報を記録できれば、研修担当者も状況を把握しやすくなります。

ここは「助成金のためだけの記録」にしないのがポイントです。

受講状況が分かれば、未受講者への案内や研修内容の見直しにも利用できます。助成金申請に必要な管理と、普段の研修管理を同じLMS上で行えるようにすると、その後の運用もシンプルになります。

無理なく続けられる仕組みまで含めて内製化を考える

助成金を使って自社専用LMSを作るなら、初回の研修だけで終わらせるのはもったいないところです。研修動画や教材を追加しながら継続して使える環境にしておけば、新入社員教育や定期研修などにも広げられます。

LMSは作って終わりではない

LMSを運用し始めると、システムそのものとは別に日々の管理も発生します。

たとえば、

  • 新しい研修動画や教材への更新
  • 入社・退職に合わせたアカウント管理
  • 受講者からの問い合わせ対応
  • システムやサーバーの保守
  • 受講状況や修了状況の確認

などです。

最初から大規模なシステムを作るより、必要な機能から始めて、研修の増加に合わせて広げられる形にしておく方が運用しやすい場合もあります。

助成金を利用できるタイミングだけを見るのではなく、数年使う研修環境として維持できるかまで考えておくことが大切です。

「自社で持つ部分」を決めておく

「研修を内製化する」といっても、システム開発から保守まですべて自社で行う必要はありません。

たとえば、研修内容や教材は社内で作り、LMSの構築やサーバー管理、システム保守は外部のサポートを利用する方法もあります。

反対に、既存のLMSをベースに必要な部分だけ自社向けに調整する方法も考えられます。

大切なのは、自社で自由に更新したい部分と、外部に任せた方がラクな部分を最初に分けておくことです。

人材開発支援助成金を活用すれば、自社専用のオンライン研修環境を整えて研修を進められる可能性があります。ただし、助成金を受けるには対象となる訓練や経費を確認し、申請から受講記録まで制度に沿って進めることが前提です。

助成金を「LMSを作るためのお金」と考えるのではなく、自社に必要な研修を形にするための支援として活用する。 そのうえで、助成金の利用後も無理なく続けられるLMSにしておけば、自社の研修環境を少しずつ育てていけます。


よくある質問:
Q. 自社専用のLMSを作る場合でも、人材開発支援助成金は使えますか?
A. 条件を満たすオンライン研修であれば、自社専用のLMSを使って実施する場合も助成対象になり得ます。ただし、LMSを構築したこと自体で助成されるわけではありません。対象となる訓練や経費、申請時期などを事前に確認する必要があります。

Q. LMSのシステム開発費もすべて助成対象になりますか?
A. すべてが対象になるわけではありません。研修そのものにかかる費用と、LMSの開発・導入・保守などにかかる費用は分けて考える必要があります。契約や発注をする前に、利用するコースの対象経費を確認しておくことが重要です。

Q. オンライン研修なら動画を見てもらうだけでも大丈夫ですか?
A. 助成金を利用する場合は、研修を実施したことを確認できるようにしておく必要があります。LMSで受講履歴や進捗、修了状況などを記録できる仕組みにしておくと、助成金への対応だけでなく普段の研修管理にも活用できます。

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