3DVRで地域観光を世界へ!インバウンドを呼び込む“行く前体験”のススメ

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こんにちは。株式会社ネクフルです。

地域の魅力をもっと遠くの人に届けたい。その手段として今、注目を集めているのが3DVRです。観光地の風景や空気感を“行く前に”体験してもらうことで、海外観光客の心を動かす――そんなプロモーション、素敵だと思いませんか?今回は新たなプロモーション手段としての3DVRの可能性について探っていきます。

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  1. 「行ってみたい!」は、画面の中から生まれる
    1. 感情が動くのは、体験があるとき
    2. 写真やパンフでは足りない理由
      1. 動かない情報は、気持ちが動かない
      2. 一方通行ではなく“参加感”を
  2. 「感じたことがある場所」は選ばれやすい
    1. 心が動くのは、“知っている”より“感じたことがある”場所
    2. 調査データに見る“事前体験”の力
    3. 行動のきっかけは“疑似体験”から
    4. 観光情報よりも、接点の質が問われる
  3. 好きになるのは“出会い方”次第かもしれない
    1. 観光地選びは、感覚で決まることも多い
      1. SNSや動画からの直感的な発見
      2. 名前よりも“雰囲気が気に入ったから”
    2. 疑似体験があると「行く理由」が生まれる
      1. 見たことがある場所への安心感
      2. 「体感した場所」として記憶に残る
    3. 実際に反応が生まれた例もある
  4. バーチャルだけでは完結しないからこそ価値がある
    1. 五感すべてを再現するのは難しい
      1. 香りや温度、触感はどうしても届かない
      2. “物足りなさ”がリアル体験を後押しすることも
    2. 制作や導入にあたっての現実的な課題
      1. 撮影や編集には専門性が必要
      2. 制作コストはケースにより幅がある
      3. 継続運用の体制づくりも視野に入れる
    3. “リアルへつなげる”ことを前提に活用する
  5. 無理なく始める3DVR活用のコツと工夫
    1. 限られたリソースでも取り組める方法はある
      1. 必ずしも専用チームを持つ必要はない
      2. 少人数での撮影も十分可能
    2. 無理なく始めるなら“絞り込み”が大切
      1. 全部を詰め込まない、ひとつに絞る
      2. 地元の人が案内する演出も効果的
  6. 海外の心に届く見せ方を考える
    1. 撮影する場所の選び方が印象を左右する
      1. 見栄えより“体感”を重視して選ぶ
      2. 撮る時間帯も印象を変える
    2. 文化と言葉の壁を超えるストーリー構成
      1. 「映像は万国共通」ではない
      2. “体験するように伝える”工夫を
      3. 英語ナレーションや多言語字幕で伝わりやすく
  7. 実際にやってみたら変わった、3DVRで動き出した地域の話
    1. 沖縄のある村で増えた“来たい”の声
      1. 見せたのは“観光地らしさ”ではなく“人の暮らし”
      2. バーチャル体験からリアル訪問へ
      3. 成果は“観光地の見せ方”の再発見
    2. 歴史文化エリアで実現した“立ち入り禁止エリアの開放”
      1. 入れないからこそ、見たいと思わせる力
      2. 映像をきっかけに興味を持った人が増加
      3. 文化財=ハードルが高い、をやさしく変える工夫
  8. 最初の一歩が“来たい”を生むきっかけになる

「行ってみたい!」は、画面の中から生まれる

画面の向こうに広がる景色が、次の“行きたい”につながる時代です。いま観光客が求めているのは、情報よりも“体験のような感覚”。その期待に応える手段として、3DVRが注目されています。

感情が動くのは、体験があるとき

テキストや写真だけでは伝わらないものが観光地には数多くあります。
木のざわめきや社の静寂、古い町並みの空気感――これらは、体験として感じたときにこそ心に残ります。
とくにSNSや動画に慣れた現代のユーザーにとって、「情報」だけでは不十分。“そこにいるような感覚”を届けるコンテンツが求められています。

写真やパンフでは足りない理由

動かない情報は、気持ちが動かない

パンフレットや静止画では、伝えられる要素は限られます。
どんなに美しい写真も、そこに風や音、距離感がなければ、記憶に残るインパクトを与えるのは難しいものです。

一方、360度映像や3D空間での疑似体験は、空間の中に「入り込む感覚」があるため、興味や関心をぐっと引き出すことができます。

一方通行ではなく“参加感”を

3DVRは、視聴者が自由に視点を動かすことができるのが大きな特徴です。
「自分で見ている」という感覚は、受動的に与えられる情報とは違い、能動的な興味や記憶に変わりやすいという強みがあります。

たとえば神社の参道を自分で進むような演出は、パンフレットにはない“気配”を届けてくれます。

「感じたことがある場所」は選ばれやすい

知らない場所に興味を持つには、まず“感じる”ことが必要です。観光地を印象づけるには、名前や場所の情報だけでなく、「その場に行ったような実感」があるかどうかがカギになります。

心が動くのは、“知っている”より“感じたことがある”場所

「聞いたことがある」だけの場所と、「映像で見た」「雰囲気が伝わった」場所では、印象の残り方がまったく違います。
人は“馴染み”のあるものに安心感を覚える性質があるため、すでに一度見た・感じたことがある場所ほど、行動に移しやすくなるのです。

調査データに見る“事前体験”の力

いくつかの自治体や観光団体では、バーチャルコンテンツを用いたプロモーション施策を行っています。
ある市町村の取り組みでは、3DVRの視聴者からの観光施設への問い合わせ数が、前年同期比で約15%増加したという報告もあります。

こうしたデータからも、「まずは体験してもらう」ことが関心を高める重要なきっかけになることがうかがえます。

行動のきっかけは“疑似体験”から

3DVRを体験した人のなかには、「もう行ったことがある気分になった」という声もあります。
この心理がもたらすのは、「安心して行けそう」「もっと見てみたい」という次のステップへの気持ちです。

リアルな訪問前に“体験”を持ってもらうことで、ただの観光候補が、心の中の「行きたい場所」へと変わっていくのです。

観光情報よりも、接点の質が問われる

SNSや公式サイトでの情報発信は、観光地にとってすでに当たり前の施策になっています。
しかし、情報があふれている現代では、“ただ伝える”だけでは人の心を動かしきれません。

今、必要なのは「どんな情報を伝えるか」ではなく、「どう接点をつくるか」
3DVRのような“感じられるコンテンツ”が、その接点として大きな可能性を持っています。

好きになるのは“出会い方”次第かもしれない

海外の人が行き先を決めるとき、最初に目にした映像や空気感が、その後の行動に影響を与えることもあります。だからこそ「出会いの設計」が、観光プロモーションの鍵になります。

観光地選びは、感覚で決まることも多い

SNSや動画からの直感的な発見

近年、海外の旅行者が行き先を選ぶときは、SNSや動画の“体験的な情報”がきっかけになることが増えています。
中でも360度動画や3DVRのように、その場所にいるような視点で感じられる映像は、印象に強く残りやすいと言われています。

旅行予約サイトやポータルではわからない“空気”を伝えられることが、第一印象を左右します。

名前よりも“雰囲気が気に入ったから”

「有名だから」ではなく、「なんとなく良さそう」と感じた場所が、次の候補になることも少なくありません。
視覚や空間のリアリティが与える印象は、文字情報とは違い、感情に直接響きやすいのが特徴です。

疑似体験があると「行く理由」が生まれる

見たことがある場所への安心感

3DVRなどの映像体験を通じて、まだ行っていないのに“なんとなく知っている気がする”感覚を持てると、行動に移す心理的なハードルが下がります。
これは「未知」から「既知」への変化が、安心感や親しみにつながるためです。

「体感した場所」として記憶に残る

平面的な写真や説明では流されてしまう情報も、3DVRで見て感じた場所は、記憶に残りやすくなります。
360度の空間の中で自分の視点で見回した映像は、単なる紹介ではなく“体験した気持ち”として印象づけられるのです。

実際に反応が生まれた例もある

複数の自治体が行った3DVRを活用したプロモーションでは、視聴後のWebアクセスや問い合わせが増えたという報告もあります。
直接的な成果だけでなく、SNSでのシェアや記憶の定着といった、中長期の効果にも期待が寄せられています。

バーチャルだけでは完結しないからこそ価値がある

3DVRは強力なプロモーション手段ですが、それだけですべてを伝えきれるわけではありません。だからこそ「物足りなさ」が、リアルな訪問への動機になる場合もあります。

五感すべてを再現するのは難しい

香りや温度、触感はどうしても届かない

たとえば温泉の湯けむり、地元料理の香り、人の声の温度感。
こうした身体感覚に訴える要素は、映像では完全には表現できません。
3DVRは視覚と聴覚に強く訴える手段ですが、すべてをカバーできるわけではないことは認識しておくべきです。

“物足りなさ”がリアル体験を後押しすることも

逆にいえば、「もっとこの場所を感じてみたい」と思わせる余白があるからこそ、実際に足を運ぶ価値が生まれるともいえます。
リアルを超えるのではなく、“リアルへつなげる”ことが3DVRの大きな役割です。

制作や導入にあたっての現実的な課題

撮影や編集には専門性が必要

3DVRコンテンツの制作には、360度対応のカメラや編集ソフト、場合によってはナレーションやテロップといった付加情報の演出も必要になります。
また、構図や光の扱いなど、通常の動画とは異なる制作スキルが求められます。

制作コストはケースにより幅がある

予算面も重要です。スポット的な短尺映像なら数十万円程度でも可能ですが、長尺・複数箇所の制作では数百万円規模になることもあります。
導入を検討する際は、目的と期待する成果に応じて段階的に始めるのが現実的です。

内容例費用の目安(概算)
1分程度の簡易撮影約20〜50万円
ナレーション・字幕付き編集約50〜100万円
複数拠点を撮影・構成100万円以上

継続運用の体制づくりも視野に入れる

一度作った映像を使い続けるだけでなく、新しいスポットの追加や季節ごとの更新など、運用も重要になります。
そのためには、信頼できるパートナーや外部制作チームとの連携も含めた中長期的な戦略設計がポイントになります。

“リアルへつなげる”ことを前提に活用する

3DVRは万能ではないからこそ、「この場所をもっと体感したい」と思わせる“余白のある演出”が効果を発揮します。
バーチャル体験は、現地での感動を引き立てる準備段階。そう捉えることで、より自然な導入と活用ができるはずです。

無理なく始める3DVR活用のコツと工夫

3DVRに興味はあるけれど、機材も人も足りない…。そんな地域でもできるやり方はあります。まずは「自分たちでもできそう」と思える小さな一歩から始めてみましょう。

限られたリソースでも取り組める方法はある

必ずしも専用チームを持つ必要はない

3DVRの制作と聞くと、専門機材や撮影スタッフが必要に思われがちですが、地域内にあるリソースを上手く使えば、外部業者にすべて任せる必要はありません。

たとえば、地元の映像クリエイターや学校の映像制作学科、観光協会の広報担当など、既にあるスキルを持つ人材とつながることで、身近なスタートが切れます。

少人数での撮影も十分可能

3DVRカメラはコンパクトな機材も多く、1人~2人での撮影でも対応できます。
照明や音響などの高度な調整が必要なケースを除けば、スマートフォン連携型の360度カメラでも簡易的な素材が撮影できます。

無理なく始めるなら“絞り込み”が大切

全部を詰め込まない、ひとつに絞る

観光地全体を紹介しようとすると、どうしても制作範囲が広がり、費用や労力も膨らみがちです。
まずは1スポット、1テーマに絞った3DVRから始めることで、負担を抑えながら成果を得ることができます。

導入パターン特徴
名所ひとつだけの紹介撮影範囲が限られ、編集も短時間で済む
季節限定のスポット桜や紅葉など、時期の強みを活かせる
体験型コンテンツ食作り・手作り体験などをVR化して差別化可能

地元の人が案内する演出も効果的

3DVR映像の中に地元の案内人が登場するだけで、コンテンツに“人のぬくもり”が加わります。
英語ができなくても、字幕やナレーションで対応できるので、現地の魅力を“その土地の声”で届ける演出が喜ばれます。

海外の心に届く見せ方を考える

海外に向けて発信するなら、ただ綺麗な映像を見せるだけでは十分とはいえません。その土地のストーリーや温かさをどう伝えるかが、印象を左右するポイントになります。

撮影する場所の選び方が印象を左右する

見栄えより“体感”を重視して選ぶ

観光名所の王道スポットも良いですが、それ以上に重要なのは「見た人がどんな体感を得られるか」です。
広い空間、音のある場所、動きのあるスポットなど、360度で撮ることに意味がある場所を選びましょう。

良い撮影スポットの例なぜ相性が良いか
広場・城跡・寺社などの開けた場所空間のスケール感が出やすい
地元の朝市や通り音・人の動きがあって臨場感がある
自然風景(棚田・渓谷など)季節の移ろいや風の音が映える

撮る時間帯も印象を変える

たとえば夕暮れ時の神社や、朝の市街地など、時間帯によって光や雰囲気が大きく変わる場所もあります。
その土地の“らしさ”がもっとも伝わる時間帯を狙って撮影すると、より印象深い映像になります。

文化と言葉の壁を超えるストーリー構成

「映像は万国共通」ではない

確かに映像は言葉がなくても伝わる要素は多いですが、文化的な背景を知らなければ意味が伝わりにくい場面もあります。
たとえば地元の伝統行事や祭りなど、説明なしでは理解しづらい要素も多いため、映像と併せてナレーションや字幕でサポートする工夫が必要です。

“体験するように伝える”工夫を

観光地の説明だけでなく、「訪れた人が何を感じられるのか」にフォーカスしたストーリーテリングが効果的です。
たとえば、「ここで地元の子どもたちが遊んでいる」「昔からの風習で〇〇が行われる」など、その土地で“起きている日常”を伝えることが、共感を生みやすくなります。

英語ナレーションや多言語字幕で伝わりやすく

発信する国や地域を想定して、ナレーションを英語・中国語・韓国語など複数対応させておくことで、映像の受け取り方は格段に広がります。
翻訳ツールではカバーしきれないニュアンスや温度感を、プロの翻訳やローカライズで調整するとより効果的です。

次のセクションでは、こうした工夫を実際に取り入れ、成果につなげた地域の具体例をご紹介していきます。

実際にやってみたら変わった、3DVRで動き出した地域の話

「ほんとに効果あるの?」と思われがちな3DVR。でも、実際に導入して変化を感じた地域は確かに存在します。ここでは、日本国内のリアルな事例を紹介します。

沖縄のある村で増えた“来たい”の声

見せたのは“観光地らしさ”ではなく“人の暮らし”

沖縄本島の西海岸にある村では、3DVRを活用して日常の風景をありのままに届ける取り組みが行われました。
青い海やビーチではなく、あえて選ばれたのは地元の市場や集落の路地、祭りの準備をする様子など。観光地っぽさよりも「生活のにおい」が伝わるような映像づくりを意識した構成です。

バーチャル体験からリアル訪問へ

この取り組みは、台湾や香港での観光イベントなどで紹介され、映像を見た人の中に“現地に行ってみたい”という声が増えたと報告されています。
とくに「リゾートではない沖縄の魅力を初めて知った」という声があり、従来とは異なる層のインバウンド誘致にもつながりました。

成果は“観光地の見せ方”の再発見

このケースでは、観光資源に恵まれた場所でも、あえて観光らしく見せすぎないことで“リアルな沖縄”に関心が向いたのが特徴です。
大規模な仕掛けよりも、地元の日常を伝える等身大の演出が、海外の心に刺さった成功例といえます。

歴史文化エリアで実現した“立ち入り禁止エリアの開放”

入れないからこそ、見たいと思わせる力

関西地方のある歴史文化地区では、文化財保護の観点から立ち入りが制限されている場所を、3DVRで内部公開しました。
通常は非公開である史跡の内部空間を、映像上でじっくり見ることができるコンテンツに仕上げ、「見られないから価値がある」をうまくプロモーションに活かしました。

工夫されたポイント内容
撮影は専門監修つき文化財を傷つけずに撮影するため、専門家と調整を重ねて実施
解説は多言語字幕で歴史的背景をナレーションと字幕で補足し、海外でも理解されやすいように構成
SNSでの拡散を想定映像を短尺に分割し、インスタグラムやYouTube向けに再編集して配信

映像をきっかけに興味を持った人が増加

この施策を通じて、訪問前に映像で関心を持った人が、その周辺エリアへの訪問を検討するケースが増えたと担当者は語っています。
すべてを見せるのではなく、「ここを起点に歩いてみたい」と思わせるような構成が功を奏しました。

文化財=ハードルが高い、をやさしく変える工夫

歴史や文化に興味があっても、事前知識が必要そうで敬遠されることもあります。
このプロジェクトでは、専門用語を使わずナチュラルな言葉とビジュアルで構成したことで、幅広い年齢層や国籍の人に関心を持ってもらえたそうです。

3DVRは、ただ“観光映像を作る”ツールではなく、普段は見えない場所への入口をつくる手段にもなり得ます。
このような柔軟な使い方が、インバウンド対策としても新たな可能性を広げています。

最初の一歩が“来たい”を生むきっかけになる

遠くにいる人に地域の魅力を届けるには、「体験を先に感じてもらう」視点が欠かせません。3DVRは、その入口をやさしくつくってくれるツールです。完璧な映像である必要はなく、まずは小さく始めてみることが大切。映像の向こうで誰かが心を動かす、そのきっかけづくりを、今から始めてみませんか。

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