バズる映像で地域を変える!小さな自治体でもできるSNSプロモーション

地域活性化

こんにちは。株式会社ネクフルです。

SNSで一気に注目を集めた町がある──きっかけは、たった一本のプロモーション動画でした。予算や人手に限りがあっても、工夫次第で広がる可能性は十分。この記事では、動画を使って地域の魅力を伝えたい人に向けて、はじめの一歩からSNSでの広げ方まで、実例をもとにわかりやすく紹介します。

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  1. 話題になったあの町の動画、なにがウケた?
    1. ゆるくてクセになる、宮崎・小林市の「ンダモシタン小林」
      1. 方言を“ネタ”にした大胆な演出
      2. ふざけた映像に見えて、実はちゃんとPRしてる
    2. 声で心を動かす、長野・小諸市の「小諸がアツ・イー!」
      1. 映像より“音”が残る構成
      2. 声優ファンからの拡散が波に
    3. キャラで惹きつける、北海道・イカール星人の町
      1. 非公式キャラなのに町に溶け込む
      2. 観光PRが苦手な層にも届いた
    4. 広がった動画に共通していたこと
  2. 映像で伝えるとまちの魅力がちゃんと届く
    1. 写真やパンフでは伝わらない“空気”まで届けられる
    2. SNS時代は“伝え方”の工夫がカギになる
  3. 動画で発信すると得られる意外な効果
    1. 地元の人の“まちを見る目”が変わることがある
    2. 若い世代や海外からのリアクションが力になることも
  4. うまくいかない理由はけっこうシンプル
    1. 撮って投稿するだけでは広がりにくい
    2. “伝えたい”気持ちが前に出すぎると空回りする
    3. 使っていい素材、ちゃんと確認してますか?
  5. 映像づくり、実はそんなに構えなくても大丈夫
    1. スマホと三脚、それだけでも充分スタートできる
    2. 撮影の段取りを決めておくだけでスムーズになる
    3. 企画から公開までの流れをざっくり把握しよう
  6. 思わず見たくなる動画には理由がある
    1. 最初の3秒で流れを止める仕掛けを
    2. SNSでの見られ方を意識した仕様にする
    3. シェアされやすさは“ひと工夫”で変わる
  7. 地域の魅力は意外とすぐそばにある
    1. 他と比べなくていい、“ここだけ”を見つける視点
    2. 映像が、地元の人の視点を変えることもある
  8. バズで終わらせない。発信を続ける意味がちゃんとある
    1. 単発の盛り上がりに頼らない発信の仕方
    2. ひとつのバズから、広がる展開は意外と多い
    3. “見る人”から“関わる人”へ変えていく視点を

話題になったあの町の動画、なにがウケた?

SNSで「なんかこの町、見たことあるかも」と思わせた動画には、それぞれ光る工夫があります。見た人が思わずシェアしたくなる仕掛け、ちゃんと理由があります。ここでは全国で話題になった3つの事例を紹介しながら、広がる動画に共通するポイントを見ていきます。

ゆるくてクセになる、宮崎・小林市の「ンダモシタン小林」

フランス語っぽい語りに字幕を見れば……まさかの地元の方言。
このギャップで話題をさらったのが、小林市のPR動画です。

方言を“ネタ”にした大胆な演出

最初は何語?と混乱させておいて、実は宮崎の言葉と明かす流れが秀逸。地元の個性を前面に押し出しながら、笑える映像でしっかり印象を残します。

ふざけた映像に見えて、実はちゃんとPRしてる

動画には地域の自然や特産品がさりげなく登場します。派手な演出をしなくても、見ているうちにその土地の魅力が伝わる。そんな“力の抜き方”が上手です。

声で心を動かす、長野・小諸市の「小諸がアツ・イー!」

地元出身の声優による朗読が主役。映像に派手さはありません。でも、声に引き込まれた人たちがSNSで次々に感想を投稿。じわじわと話題に火がついていきました。

映像より“音”が残る構成

背景はシンプル。けれど語りがあることで、どこか物語を見ているような感覚に。動画の完成度ではなく、印象に残る“余白”をつくったのが勝因です。

声優ファンからの拡散が波に

出演したのは全国的に人気のある声優。ファンが自然と反応し、拡散のきっかけになりました。人を起点にした動画の拡がり方がよくわかる事例です。

キャラで惹きつける、北海道・イカール星人の町

イカが宇宙から襲来!?函館近郊で突如現れた“イカール星人”は、突拍子もない設定でネットユーザーの心をつかみました。

非公式キャラなのに町に溶け込む

ご当地ヒーローならぬ、ご当地侵略者。観光地の紹介を“侵略の様子”として描いたユニークな構成が注目を集めました。動画のノリが一貫していて、最後まで飽きずに見られます。

観光PRが苦手な層にも届いた

風景の美しさを伝えるより、話の面白さで見せるスタイル。結果的に観光にもつながり、グッズ展開やSNS活用もされるようになりました。

広がった動画に共通していたこと

工夫した点広がった理由
小林市方言×ジョークギャップのある演出で話題に
小諸市声優×朗読音の力で感情に訴えた
函館近郊キャラ×ストーリー非日常の設定で注目を集めた

どの動画にも共通していたのは、地域の“らしさ”を崩さず、伝え方でひねりを加えていたこと。うまく力を抜いて、でもしっかり仕掛けている。そんなバランスが、多くの人の“シェアしたい”を引き出しました。どれも大がかりな予算ではなく、工夫が勝った好例です。

映像で伝えるとまちの魅力がちゃんと届く

動画を使って地域を紹介する流れは、観光地だけの話ではありません。伝える側と受け取る側、どちらの感覚も変わった今、映像の力が改めて注目されています。

写真やパンフでは伝わらない“空気”まで届けられる

映像なら、表情や声、生活の音まですべて伝えられます。風景の美しさだけでなく、人の表情や町の音があることで、まちの「雰囲気」ごと感じてもらえます。

動いているだけで、印象が変わる
地元の商店街や駅前の風景、イベントの様子など、写真だと普通に見えるものでも、動きと音が加わると“生きている場所”として伝わります。

映像だから感じられること
文章で説明するよりも、映像を見せた方が一瞬で伝わることがあります。話しすぎない、見せすぎないからこそ、見る人の想像を引き出せるのも映像の魅力です。

SNS時代は“伝え方”の工夫がカギになる

情報は「検索して見つける」から、「流れてくるものを見る」へと変化しました。SNSで注目されるには、ちょっとした工夫が差を生みます。

テキストや写真だけでは埋もれやすい
SNSは情報が多すぎるからこそ、目に留まる“動き”が強いです。動画はスクロール中の視線を止められる数少ない手段のひとつです。

“視る”から“感じる”へ
説明を読む前に、映像のテンポや音の雰囲気で印象が決まります。冒頭の3秒で惹きつけられれば、その先を見てもらえる確率も大きく変わります。

動画で発信すると得られる意外な効果

「知らない人に届いた」「いいねがついた」だけが成果ではありません。やってみて気づく、地域の内側で起きる変化も見逃せません。

地元の人の“まちを見る目”が変わることがある

外向きのPR動画が、地元の人にも刺さることはよくあります。映像になった自分の町を見ることで、「ここって、実はいい場所なのかも」と気づくことがあるのです。

子どもたちや学生が誇りを持ちやすくなる
自分の暮らす町が“作品”として見えると、子どもたちの反応が変わります。学校や地域の行事で活用すると、興味の広がりも期待できます。

地域への関心を持つ入口になる
Uターンや移住をいきなり考える人は少数です。でも、まずは「知ること」「興味を持つこと」がきっかけになります。動画はその最初の入口として有効です。

若い世代や海外からのリアクションが力になることも

SNSの強みは、誰でも反応できること。特に若年層や海外ユーザーからのリアクションは早く、意外な広がり方をすることもあります。

言葉が通じなくても、映像は伝わる
日本語がわからなくても、映像の雰囲気や流れだけで伝わるものはあります。映像の“感じ”が良ければ、それだけで興味を持ってもらえる可能性があります。

外からの声が、地元を後押しすることがある
「すごい」「行ってみたい」といったコメントが、地元の人たちの反応を変えることもあります。外の人が町を褒めてくれることで、改めて自分たちの町の価値に気づく場面も出てきます。

うまくいかない理由はけっこうシンプル

動画を作ってSNSに投稿すれば、何かが起きる——そんな期待がある一方で、「思ったより反応がなかった…」という声も少なくありません。せっかく作るなら、広げるための基本を押さえておきたいところです。

撮って投稿するだけでは広がりにくい

いい映像ができたとしても、それを届ける工夫がなければ反応は起きません。SNSに載せるだけで自然に拡散するケースはまれです。

発信の“導線”を設計する
どのSNSで誰に見てもらいたいかを考えるだけでも、投稿の内容は変わってきます。動画の最後に誘導したいリンクやハッシュタグを入れるのも重要です。

一度で終わらせない“複数投稿”戦略
動画を一本投稿して終わりではなく、同じ素材を分割して短く再編集したり、撮影の裏話を写真付きで紹介したりすると、継続して関心を引きつけられます。

“伝えたい”気持ちが前に出すぎると空回りする

地域の魅力を伝えようとする気持ちが強すぎて、見ている人の視点が置き去りになってしまうケースもあります。

「すごいでしょ?」の押しつけにならない工夫
一方的に「素晴らしい町です!」と言われても、見ている側には刺さりません。実際の様子や雰囲気を映すことで、視聴者自身に“感じてもらう”流れを作ったほうが、自然な共感につながります。

ローカル感は武器、でも出しすぎ注意
方言や地元ネタを使うときは、伝わるように設計するのがポイントです。ローカルすぎて伝わらない、ということにならないように、字幕や補足情報で工夫しましょう。

使っていい素材、ちゃんと確認してますか?

動画制作でトラブルになりやすいのが、使用素材に関する確認不足です。あとから問題になると、せっかくのプロモーションも台無しです。

人物が映るときの“ひとこと確認”
たとえ町の人でも、顔がはっきり映るなら本人の了承は必要です。とくに子どもが登場する場合は、保護者の同意を取ることが大前提です。

BGMは“フリー素材”でも要注意
BGMに使える音源でも、商用利用や編集の範囲に制限がある場合があります。動画の雰囲気に合った音を使いたい場合は、必ずライセンスの確認をしましょう。

建物や作品にも権利があることがある
商業施設や美術品などを映すときは、場所によって撮影許可や使用条件が異なります。念のため管理者に確認を取るのが安全です。

映像づくり、実はそんなに構えなくても大丈夫

難しそう、ハードルが高そう。そう思われがちな動画制作ですが、やることを整理すれば意外とシンプルです。まずは小さく始めてみるのがおすすめです。

スマホと三脚、それだけでも充分スタートできる

本格的なカメラや編集ソフトがなくても、今のスマホならかなり高画質な動画が撮れます。手ブレを防ぐために、三脚だけあると便利です。

無料の動画編集アプリで十分
スマホ用の動画編集アプリには、無料でも使いやすく機能が充実しているものがたくさんあります。カット、テロップ、BGM挿入など、基本の編集はすぐに覚えられます。

動画の縦横比は使うSNSに合わせて
InstagramやTikTokなら縦型、YouTubeなら横型が基本。はじめにどこに投稿するか決めておくと、撮影時の構図も迷いません。

撮影の段取りを決めておくだけでスムーズになる

「何を撮るか」「誰に出てもらうか」「どこで撮るか」。あらかじめイメージを共有しておくだけで、当日の混乱を避けられます。

チェックリストを作ると便利
・撮影日と時間
・撮る場所と順番
・出演者と衣装や持ち物
・必要な機材や備品
当日になって「あれが足りない!」を防げます。

撮影当日は“ゆるめの雰囲気”を意識して
撮られる側が緊張しすぎると、見ている人にも伝わってしまいます。自然な笑顔やリアクションが出せるように、雰囲気づくりも大切です。

企画から公開までの流れをざっくり把握しよう

ざっくりでも全体の流れを把握しておくと、作業がスムーズになります。

動画制作の流れ(基本形)

ステップ内容
企画目的を決めて、見せたい内容を整理する
構成台本や流れをメモ程度に書き出す
撮影実際に素材を撮る(複数回に分けてもOK)
編集カット・BGM・字幕などを入れて仕上げる
公開SNSやYouTubeに投稿。拡散導線も一緒に設計する

全部を完璧にやろうとしなくても大丈夫です。まずは「やってみる」ことで、見えてくることがたくさんあります。シンプルな一歩から始めましょう。

思わず見たくなる動画には理由がある

「なんとなく見ちゃったけど、最後まで見た」そんな動画には、視聴者を惹きつける小さな仕掛けがあります。映像を“作る”だけでなく、“見られる映像”に仕上げるコツを押さえておきましょう。

最初の3秒で流れを止める仕掛けを

SNSで投稿を流し見している人たちは、最初の数秒で興味を持てなければすぐにスキップしてしまいます。

インパクトのあるカットから始める
町の絶景でも、意外な構図でも、人の笑顔でもOK。冒頭に“目を引く場面”を持ってくると、見てもらえる確率がグッと上がります。

テロップで状況をすぐ伝える
映像だけでは何の動画かわかりにくいこともあります。最初に「◯◯のイベント開催中」「実はこれ、地元の方言です」など、テキストで興味を引くワンフレーズを添えるのも効果的です。

SNSでの見られ方を意識した仕様にする

見られる場所が変われば、伝わる方法も変わります。投稿先に合わせたフォーマット調整は、視聴維持率を上げるために欠かせません。

縦型か横型かを最初に決めておく
TikTokやInstagramストーリーズでは縦型、YouTubeでは横型が基本です。構図を決めてから撮影を始めるだけで、無駄な編集時間を省けます。

字幕は音声なしでも伝わる設計に
通勤中や屋外など、音声を出さずに見る人が多い場面では、字幕があるかないかで視聴率が変わります。短く読みやすく、場面ごとにテンポ良く表示するのがコツです。

シェアされやすさは“ひと工夫”で変わる

せっかく投稿するなら、「これ、いいかも」と思ってもらえる工夫をしておくことで、広がりやすさがぐっと変わってきます。

ハッシュタグは“検索される言葉”で選ぶ
「#地域名」「#ご当地グルメ」「#映える景色」など、投稿に合わせて関連するタグを複数入れておきましょう。トレンドに寄せすぎず、検索されやすいワードが鍵です。

タイトルやキャプションにも力を入れる
「ちょっと見てほしい!」「◯◯で出会った最高の景色」など、少し人に話しかけるような口調がシェアにつながります。感情が動くような一言が、拡散のきっかけになります。

地域の魅力は意外とすぐそばにある

「うちの町には何もない」と思ってしまいがちですが、他の人から見れば新鮮に映る風景や文化が、どんな町にも必ずあります。外から目線で見ることが、発信のヒントになります。

他と比べなくていい、“ここだけ”を見つける視点

「よその町の方が立派だな」と思っても、その土地にしかないものは必ずあります。比べるのではなく、見つける意識が大切です。

ありふれたものを、映像で特別に見せる
お祭り、朝市、地元の食堂、通学路の坂道。暮らしの風景こそ、地域のリアルな魅力です。構図やカメラの動かし方次第で、ぐっと印象的な映像になります。

“何気ない日常”の中にこそ発信素材がある
特別なイベントがなくても、毎日繰り返されていることが、外から見れば魅力的に映ることもあります。「今しかない瞬間」は、どんな場所にもあります。

映像が、地元の人の視点を変えることもある

発信した動画が、意外にも地域の人たち自身の気づきにつながることがあります。

自分たちの町を“客観的に見られる”ようになる
映像にして外から見ることで、改めて「いいところがあるな」と感じることがあります。特に若い世代には、こうした感覚が地域に愛着を持つきっかけにもなります。

地域資源を再発見するツールとして
歴史ある建物や地元の習慣、昔ながらのお店など、「知っているけど知らなかったもの」を掘り起こす機会にもなります。動画づくりそのものが、地域に目を向ける活動になっていきます。

バズで終わらせない。発信を続ける意味がちゃんとある

一本の動画が話題になっても、それで終わってしまってはもったいない。継続して発信していくことで、まちは“知ってもらう”段階から“関わりたくなる”存在へと変わっていきます。

単発の盛り上がりに頼らない発信の仕方

SNSで動画がバズると、どうしてもその“瞬間”に注目が集まりがちです。でも、注目を持続させるには、定期的な更新が欠かせません。

小さな更新でも“続けている町”という印象が残る
週1回の短い動画、イベントの様子をリアルタイムで投稿、スタッフの手書きコメントを添える……そんな地道な発信でも、「動いてるまち」という印象はしっかり根づいていきます。

バズ狙いを繰り返さなくてもいい
毎回“話題を取らなきゃ”と気負う必要はありません。むしろ、淡々とまちの日常を伝え続けることで、地域への安心感や親しみが育っていきます。

ひとつのバズから、広がる展開は意外と多い

話題になったことで終わらず、「そのあと何が起きたか」が次につながるチャンスになります。

動画を見て来た人が別の投稿でリピーターになる
たとえば観光で訪れた人が再訪してくれるのは、“その後も発信していたから”というケースが多くあります。イベント情報、グルメ情報などを動画で継続して届けると、関心をつなぎとめやすくなります。

コラボや応援企画が生まれることもある
動画がバズった後、他の団体やクリエイターから「一緒に何かやりましょう」と声がかかることもあります。そんな流れをつかむためにも、日頃から発信を続けておくことが大切です。

展開例可能性のあるつながり
グッズ展開地元作家・デザイナーとの協業
イベント開催観光客・地域住民との交流の場に
他地域との連携映像コンテンツを通じた広域プロモーション

“見る人”から“関わる人”へ変えていく視点を

発信を通して「いいな」と思った人が、次に“何かしたい”と感じるようになると、まちとの関係はさらに深くなっていきます。

リピーターやファンは自然と情報の発信者にもなる
動画に反応してコメントしてくれた人が、自分のSNSでシェアする。投稿に返信してくれた人が、次の情報を待ってくれる。そうした人たちが“共犯者”のような形でまちを広めてくれるようになります。

地域外の人とも“関係性”をつくる発信へ
見に来てくれた人、オンラインで関心を寄せてくれた人とやりとりを重ねていくうちに、自然とまちに“関わる人”が増えていきます。遠くにいても、発信を通じて地域に思い入れを持ってくれる人は少なくありません。

スタッフの顔や日常も“地域のコンテンツ”になる
担当者のひとこと、投稿の裏話、ちょっとした失敗談も含めて、町の“人”の存在が伝わる発信が、ファンとの距離を縮めるきっかけになります。人が見える発信には、自然と温度があります。

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