TikTokで稼げたらいいな、って思ったことある人へ。動画を投稿したことがなくてもOK。どうやったら収益が発生するのか、どこを目指せばいいのか、最初の一歩からちゃんと教えます。広告と投げ銭、2つのルートを知れば、趣味で投稿した動画がちょっとずつお金に変わっていきますよ!
TikTokってどうやったら稼げるの?
TikTokで「収益化」と聞いても、何をすればどうやってお金が入るのかイメージできない人は多いです。まずは、再生や配信のどこにお金が発生するポイントがあるのか、仕組みを整理してみましょう。
再生されることで入るお金の話
TikTokには、動画の再生数などに応じて報酬がもらえる「Creator Rewards」という制度があります。これはYouTubeでいう広告収益に近いものです。
報酬が発生するタイミング
動画が再生されただけで報酬が出るわけではありません。視聴維持率や、いいね・コメント・シェアといった「視聴者のリアクション」も関係しています。
報酬の目安(2024年時点)
以下はTikTok公式の公開情報ではなく、参加者がSNS等で共有している実測ベースの例です。
再生回数 | 想定される報酬額(目安) |
---|---|
1万回 | 約50円〜200円前後 |
10万回 | 約500円〜2,000円前後 |
100万回 | 数千円〜1万円以上 |
再生数が増えると報酬も上がりますが、単価はそこまで高くないため、「毎回安定して再生を取れる人」が強い世界です。
ライブ中にもらえる“投げ銭”の仕組み
投稿とは別に、TikTokではライブ配信を通じて視聴者から「ギフト(投げ銭)」をもらうこともできます。これがもうひとつの収益ルートです。
コインと収益の関係
視聴者がコインを使って送ってくれたギフトは、一定の割合で現金に換算されて振り込まれます。
- 1コイン:約1.5円(購入時)
- 収益化率:約50%(TikTok側が差し引く)
たとえば
100コインのギフトをもらった場合、視聴者は約150円分支払い、そのうち約75円が配信者の収益になります。
ギフトがもらいやすい配信スタイル
・コメントを丁寧に拾う雑談系
・歌ってみたや即興芸などの“リアクション型”
・ゲーム実況でのスーパープレイや失敗ネタ
こうした「見てて反応したくなる」「参加したくなる」配信は投げ銭につながりやすいです。
稼ぐためにはクリアすべきハードルがある
動画を投稿したりライブをすれば誰でも自動的に収益が発生するわけではありません。TikTok内で収益化の機能を使うには、あらかじめ設定された条件を満たして「Creator Next」に登録する必要があります。
投稿収益の条件と現実的なライン
広告収益(Creator Rewards)を受け取るには以下の条件があります。
- フォロワー:1万人以上
- 過去30日間の動画再生数:10万回以上
- 年齢:18歳以上
- 住んでいる地域が対象(日本はOK)
つまり…
「フォロワーが少ない段階で投稿だけで収益化」は現実的には厳しいです。最初から投稿で稼ごうとすると、なかなか結果が見えずに挫折しやすくなります。
ライブ収益の条件はぐっと現実的
一方、ライブ配信によるギフティング収益は以下の条件です。
- フォロワー:1000人以上
- 年齢:18歳以上
- Creator Nextに参加していること
この「1000フォロワー」は努力次第で比較的早く達成可能なラインです。ジャンルによっては、2〜3週間で到達した例もあります。
Creator Nextの登録方法と注意点
登録までの流れ
- TikTokアプリを開く
- プロフィールページ右上「≡」→クリエイターツール
- 「Creator Next」を選び、条件を満たしていれば申請可能
注意点
・登録後もガイドライン違反をすると報酬が取り消されることがあります
・1つのアカウントで複数の報酬機能を同時に使うことができますが、管理画面での確認はやや複雑なので最初は慎重に使った方が安心です
まずはどこを目指せばいいのか
- 投稿からの収益化:条件が厳しい分、安定しやすい
- ライブからの収益化:条件がゆるい分、個性と慣れが必要
どちらも「Creator Nextに参加していないとお金は入らない」という点だけは共通です。投稿数やジャンルを意識しつつ、まずは1000フォロワーを目指してライブ収益化→その後投稿収益という流れが現実的です。
投稿と配信、それぞれのメリット
TikTokで収益化する方法は大きく分けて「投稿で稼ぐ」か「配信で稼ぐ」かの2つ。どちらも向き不向きがあり、スタイルによって使い分けることができます。まずは、それぞれの仕組みと強みを知っておきましょう。
投稿で稼ぐのは、積み重ねが効くやり方
数が見える、報酬が出る
投稿型の収益化(広告分配)は、再生されればされるほど報酬につながるシンプルなモデルです。投稿は残るので、うまくハマれば過去の動画がじわじわ伸びて“あとから稼げる”ということも起こります。
自分のペースで動ける
ライブ配信と違って、リアルタイム対応が不要なのも投稿の良さです。話すのが得意じゃなくても、構成と編集でカバーできます。自分のタイミングで作って出せるので、忙しくても続けやすいのがポイントです。
毎回の動画が“ストック資産”になる
1本1本の動画が積み上がっていく投稿は、再生数が安定してくると収益も安定しやすくなります。すぐに結果は出ないかもしれませんが、「小さくても確実な稼ぎ」を狙うなら向いています。
ライブで稼ぐのは“その場の空気”を生かすやり方
コミュニケーションが直接お金になる
配信は、リアルタイムでのやり取りがそのまま収益につながるのが魅力です。視聴者と会話したり反応したりすることで、「ギフト(投げ銭)」を受け取りやすくなります。
表情やノリが武器になる
動画編集の技術がなくても、リアルなやり取りが得意な人はライブ向きです。カメラに向かって話せること、自然に笑えること、それだけで価値があります。
見ている人との関係が収益を生む
ライブ配信は“見て終わり”ではなく“参加している感覚”が大事です。「名前を呼んでもらえる」「コメントを拾ってくれる」といった距離感が、応援したい気持ちやギフトにつながっていきます。
見られるだけで終わらせないために
「動画を見られる」だけでは収益にはつながりません。見て、反応して、フォローしてくれるような流れをどう作るかが大切です。
見られる→止まる→反応する流れを作る
動画は、最初の2〜3秒でスクロールされるかどうかが決まります。タイトルの出し方、表情、テロップ、動き。どこで止めてもらえるかを意識して設計することで、視聴時間も反応率も変わります。
「フォローしたくなる人」になる工夫
いいねやコメントだけでなく、「この人の投稿はまた見たい」と思わせることができればフォロワーにつながります。テーマを一貫させたり、語り口を統一するだけでも“人柄”が伝わりやすくなります。
ジャンルによって伸び方は変わる
動画のタイプによって、伸びやすさや向いているスタイルは異なります。自分に合ったジャンルを選ぶのも、続ける上でのポイントです。
Vlog・日常系
話し方や映像の雰囲気で見せるタイプ。安定して再生されやすい反面、バズりにはくせが必要。テンポと親しみやすさがカギ。
ネタ・企画系
笑いや驚きを誘う内容。バズりやすいが、毎回ネタを考えるハードルは高め。投稿頻度よりもクオリティ重視。
ゲーム実況・解説系
ニッチなファンが付きやすく、再生も狙いやすい。特定のゲームやテーマを絞ると伸びやすい。喋りのテンポやリアクションが重要。
作業・手元系(メイク、料理、DIYなど)
黙々と見られる“ながら視聴”に強い。派手さよりも、手の動きや映像の見やすさで差が出る。編集の工夫次第で世界観が出しやすい。
飛ばされず見てもらうためには“最初の数秒”がすべて
いくら内容がよくても、最初で飛ばされてしまっては意味がありません。特に「3秒以内に次の動画へ行く人」が多いTikTokでは、出だしが命です。
パターン別・入りのアイデア
動画ジャンル | スクロールを止める工夫 |
---|---|
Vlog系 | 一言目で「えっ?」と思わせるセリフ |
ネタ系 | 動きから入って“何が始まった?”と思わせる |
解説系 | 最初に結論を言ってから詳しく話す |
手元系 | 手がすでに動いてる映像から始める |
この“入り”を意識するだけで、視聴時間やフォロー率はしっかり変わってきます。内容以前に「止まってもらう工夫」を常に考えるのが大事です。
思ったより伸びない時には
投稿も配信も続けているのに、なかなか結果につながらない。そんなときは、少しだけ視点を変えてみるとヒントが見つかります。よくあるつまずきポイントと、見直すべきポイントを整理してみましょう。
ただ出してるだけになってないか
内容が悪いわけじゃない
よくあるのが、「ちゃんと作ってるのに見られない」という悩み。でも実は、“動画そのもの”が原因じゃないケースも多いです。最初の数秒が弱かったり、ハッシュタグの使い方がズレていたり、見せ方の部分で損をしていることがよくあります。
投稿のタイミングがズレている
せっかく作っても、投稿時間や曜日で見られ方は大きく変わります。夜遅すぎたり、平日の昼間など、ターゲット層が見ていない時間に出していないかチェックしてみてください。
似たような動画を連投してない?
テーマの統一感は大事ですが、まったく同じ構成の繰り返しは飽きられやすくなります。少しずつ変化をつけたり、テロップや入り方を変えるだけでも視聴維持率に差が出ます。
やる気があるのに収益化できない理由
“収益につながる投稿”と“好きな投稿”は別のもの
自分が作りたい動画と、見ている人が求める動画は必ずしも一致しません。ギャップがあるまま続けていても、数字にはなかなか反映されません。方向性は間違ってないけど、見せ方を変えるだけで結果が出ることもあります。
条件を知らずに狙っていた
「収益が出ないな」と思っていたら、Creator Nextに登録していなかった、あるいは参加条件に達していなかった、というケースも意外とあります。設定面の見直しもしておくと安心です。
“ずれてる”だけかもしれない
一番多いのが、「がんばっているのにうまくいかない」と感じるパターンです。実際は“ズレている”だけで、やり方を変えれば数字が動き出すこともあります。
ありがちなズレと調整方法
よくあるズレ | 見直すポイント |
---|---|
投稿内容が広すぎて刺さらない | テーマやターゲットを絞る |
自分の話が多くて共感が得にくい | 見る側のメリットを入れる |
テンポがゆるすぎて離脱されている | 導入を短く・テンポを速める |
コメントがつかない構成になっている | 話題を振る形で終わらせる |
小さなズレをひとつずつ修正していくだけでも、反応が変わってくることがあります。
稼いでいる人は「伝え方」を考えてる
収益につながっている人は、動画の“中身”以上に「どう伝えるか」を意識しています。内容が似ていても、見せ方次第で大きく差がつくポイントです。
動画にも配信にも“意図”がある
何のためにこの動画を出すのか。この配信で何を届けたいのか。そういった意図がはっきりしている人は、視聴者との関係も深まりやすく、結果的に収益化にも近づきます。
投稿なら:
- フォローを増やしたい動画
- コメントを促したい動画
- 保存してもらうことを狙う動画
目的を明確に決めておくだけで、構成もナレーションも変わってきます。
配信なら:
- 初見さんに自己紹介するタイミング
- ギフトをもらいやすい盛り上げ方
- コメントを拾うリズム
ただ雑談するのではなく、伝えたいことと反応の流れを作っている人が強いです。
地味だけど強い「微調整」
稼げている人は、毎回“少しだけ変える”という改善を習慣にしています。テロップの色、カットの速さ、投稿の時間帯など、細かい部分での工夫を重ねています。
数字を追うより“動き”を見る
フォロワー数や再生回数よりも、「どのタイミングで離脱されたか」「何秒でコメントがついたか」といった動きを見ることで改善点が見つかります。数字に一喜一憂するより、動きの傾向に目を向けるほうが長く続けやすくなります。
【実例紹介】再生と配信、それぞれで収益化に成功したケース
実際にTikTokで収益を生んだ人たちは、何をどうやって始めて、どこで収益化につながったのか。ここでは「投稿型」と「ライブ型」の2つのルートで収益化に成功したパターンを紹介します。共通していたのは、しっかり“条件を満たす”ための動き方をしていたことです。
月1万円超を達成した投稿クリエイターのやり方
Vlog系で日常を積み上げたスタイル
20代前半のあるユーザーは、日常のルーティンをVlog風に編集して投稿。ルームツアーや勉強の様子、買ったもの紹介など、シンプルながらもテンポよく見せることで再生数を伸ばしました。
投稿数とテーマ設定のバランス
・投稿頻度:1日1本〜2日に1本
・テーマ:毎回大きく変えず、同じカテゴリで変化を出す
「今日はこのアイテム」「明日はこれの応用編」といったふうに、小さな変化を加える形で継続。特に、朝の支度ルーティン系の動画が安定して5万回以上再生されるようになり、Creator Rewardsに参加できるように。
実際の収益イメージ
フォロワー数 | 月の再生数 | 想定収益(広告分配) |
---|---|---|
約1.4万人 | 約35万回 | 約1万2000円前後 |
収益は劇的に高くはないものの、毎月安定して得られており、継続のモチベーションにもなっているとのことです。
トーク系ライブで安定収益を作った配信者
ライブだけで収益を得る構成
別のケースでは、トーク配信を中心に活動するユーザーが、ギフティング収益で月8000円〜1万円ほどを安定して得ています。フォロワー数は1500人前後。投稿数は少なめで、週3〜4回の配信を軸に展開しています。
コメントの拾い方が差をつくる
この配信者が評価されているのは、視聴者との距離感の取り方。どんなコメントにもリアクションを返し、初見の人の名前もすぐ呼ぶスタイルが定着。結果として、リピーターが付きやすく、ギフトの発生頻度も高まっています。
ギフト数の積み上げで形になる
配信頻度 | 平均視聴者数 | ギフト発生タイミング |
---|---|---|
週3〜4回 | 50〜100人 | コメントが盛り上がった瞬間、共感ネタで発生しやすい |
ギフトは1回で数十円〜数百円と少額でも、積み上げれば月数千円〜1万円程度の収益になります。無理なく配信を続けられるスタイルとして成立していました。
稼ぎ方はいくつもあるけど、やることはシンプル
TikTokで収益を得る方法は投稿でもライブでも可能ですが、いずれも「まず条件を満たす」ことから始まります。いきなり稼ぐというより、“稼げる状態を作る”という発想が大事です。
自分に合ったルートを見つける
スタイル | 向いている人の特徴 | 収益発生までの目安 |
---|---|---|
投稿メイン | 編集が苦じゃない、話すのが苦手 | 1万人フォロワー+10万再生/月 |
ライブメイン | 人と話すのが得意、リアクションが早い | 1000フォロワー+週3配信 |
どちらが正解というより、自分の得意な方向を早めに見つけて「収益化までの距離を短くする」ことが現実的なやり方です。
最初の1円が見えたら行動が変わる
初めて報酬が発生した時、「あ、本当にお金になるんだ」と感じたという声は多いです。その1円が出るか出ないかで、続け方も、見え方もガラッと変わります。
大きな金額を狙うのではなく、まずは「収益が生まれる仕組みの上に乗る」こと。そこからの一歩一歩が、ちゃんと力になります。
投稿にも配信にも、稼げる形はちゃんとある
TikTokは、やり方次第でちゃんとお金が生まれる場です。特別なスキルや機材がなくても、自分に合った形を選べば道はつくれます。投稿で積み上げるか、配信で人とつながるか。そのどちらにも、ちゃんと収益化の仕組みが用意されています。