配信の準備はバッチリなのに、なぜか人が来ない──
そんなときは、告知のやり方を見直してみると変わります。見てもらえる配信にするためのコツや、効果的な告知の仕組みを、やさしくわかりやすくまとめました。
告知なしじゃ、イベント配信は始まらない!
どれだけ内容の濃いイベント配信を準備しても、そもそも存在を知られなければ誰にも届きません。今は“告知がうまい人”が見てもらえる時代。まずは配信を見つけてもらうために、何を意識すればいいのかを整理してみましょう。
配信を「知ってもらう」ことが最初の勝負
今は配信プラットフォームもSNSもイベントもあふれています。その中で自分のイベントを「見つけてもらう」には、偶然を待つだけでは足りません。視聴者に「この配信、ちょっと気になる」と思わせるような入り口を作る必要があります。それが“告知”です。
告知は視聴者との最初の接点になる
告知は単なるお知らせではなく、視聴者との最初の接点です。この第一印象で「見たい」と思ってもらえるかどうかが、配信の成果に大きく関わってきます。
見た目と文章で印象が決まる
アイキャッチ画像やタイトル文、投稿のトーンなど、告知の内容はそのまま配信の“雰囲気”を伝えます。お堅い感じなのか、楽しい雰囲気なのか、ターゲットがすぐに判断できるように、表現のトーンにも一貫性を持たせることが大切です。
誰に届くかを考える
イベント配信の告知は、できるだけ「参加してくれそうな人」に向けて作るのが効果的です。年齢層、趣味、利用しているSNSなどを想像して、「どこで」「どんな言葉で」伝えると届きやすいかを意識しましょう。
告知の準備は配信の一部と考える
配信の内容を決めるのと同じくらい、告知の準備も大切な作業です。直前に慌てて投稿するよりも、あらかじめ「どこで・いつ・何を発信するか」を考えておくと、配信当日の慌ただしさがグッと減ります。
見てもらえないのはなぜ?
頑張って告知したのに、反応がいまひとつ…。そんな場合は、少し視点を変えて“なぜ届かなかったのか”を見直してみると、改善のヒントが見つかるかもしれません。
情報が届かない原因を探る
一番多いのは「見てもらえていない」こと。つまり、せっかく告知してもそもそも視聴者の目に触れていない可能性があります。
SNSのアルゴリズムに埋もれてしまう
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでは、投稿が一瞬で流れていってしまいます。とくに告知が1回だけだったり、時間帯がずれていたりすると、ターゲットに届かないまま終わってしまうことも。複数回に分けて投稿する、投稿時間を見直すといった工夫が必要です。
配信内容が伝わっていない
「ライブやります!」だけでは、どんな内容かわかりません。視聴者は「何をやるのか」「自分に関係あるのか」で参加を判断しています。配信内容の一部や見どころを一言添えるだけでも、参加意欲は大きく変わります。
情報が多すぎて読まれない
長文の投稿や複雑な説明は、スルーされがちです。SNSでは「タイトル→概要→日時→URL」のように情報を簡潔に整理し、視認性を高めるのが基本です。
悪い例(伝わりにくい告知) | 改善後(わかりやすい告知) |
---|---|
「〇月〇日にライブ配信やります!ぜひ見てね〜!」 | 「📺3/30(金) 20:00〜🎤テーマ:音声編集のコツ🔗URL:xxxxxx」 |
タイミングがずれると意味がなくなる
告知のタイミングは、思っている以上に重要です。「前日だけ」「当日朝だけ」といった告知だと、気づいたときにはもう終わっていた、というパターンになりがちです。
おすすめの告知タイミング
- 1週間前:まずは日程とテーマを伝える
- 3日前:再確認+見どころを伝える
- 当日朝:リマインドと配信ページURLを告知
- 1時間前:最後の声かけ(ストーリーズや短文でOK)
告知は1回ではなく、段階的に“思い出させる”工夫を入れると視聴率が上がります。
届ける相手がズレていることもある
ターゲットがあいまいなまま告知してしまうと、「誰向けの配信かわからない」とスルーされがちです。
伝える相手をイメージする
配信の内容が「初心者向け」「実演中心」「雑談系」など、どんな人に向いているのかを明確にして、その人に刺さる言葉を選ぶと反応は変わります。タイトルや説明文、画像などにも一貫性を持たせるのがコツです。
見てもらえたときの変化って、こんなに違う
告知がうまく届いて視聴者が増えると、イベント配信は一気に盛り上がります。ただ人数が増えるだけでなく、配信自体の価値や収益にもいい影響が出てきます。
視聴者数が増えると広がる好循環
視聴者が増えると、ただうれしいだけじゃありません。そこから起こる“プラスの連鎖”が、配信の手応えにもつながります。
コメントやリアクションが増えて雰囲気が明るくなる
リアルタイムで視聴者が反応してくれると、配信者のテンションも自然と上がります。コメントがあることで話が広がり、参加感のある配信に変わります。最初は静かでも、視聴者が増えるほど誰かが最初の一言を投げてくれる可能性が上がるため、盛り上がるきっかけが生まれやすくなります。
見た人がシェアしてさらに広がる
「この配信、よかった!」と感じた視聴者が、自分のフォロワーに向けてSNSでシェアしてくれることがあります。これが新たな視聴者との接点につながり、じわじわと視聴者層が広がっていきます。
アーカイブ視聴も増えていく
ライブ配信中のコメント数や視聴数は、アーカイブの見られ方にも影響します。「盛り上がってた配信」として印象に残れば、後から見にくる人も増えて、再生回数が伸びるきっかけになります。
視聴者が増えると収益にもつながりやすくなる
視聴者数の増加は、収益化にも直結します。配信の視聴時間が長くなれば、広告表示のチャンスが増えたり、スポンサー獲得にもつながりやすくなったりします。
広告の表示数が変わってくる
配信プラットフォームによっては、一定の再生数や視聴時間を超えると広告が自動で挿入される仕組みがあります。単純に視聴者が多いほど広告の露出が増えるため、再生数アップはそのまま収益アップにつながります。
視聴者との関係が深まると「応援」が収益になる
固定ファンが増えてくると、配信中の投げ銭やグッズ購入、イベントチケットの販売など“応援したい気持ち”が行動に変わる場面が出てきます。収益化の方法は一つではないので、まずは「見てもらう」ことで次のチャンスが広がります。
告知が空回りする原因、もしかしてコレ?
頑張って発信してるつもりなのに、なぜかうまくいかない──そんなときは、知らないうちにやってしまいがちな“逆効果の告知”が原因かもしれません。
やりすぎ注意!見ていて疲れる告知とは
毎日のように何度も同じ内容を投稿していたり、長文すぎて読みづらかったりする告知は、逆に離脱の原因になることがあります。
投稿のテンションが押しつけがましい
「絶対見て!」「今回だけは見逃すな!」と強めの表現を繰り返すと、読んでいる側はちょっと引いてしまうこともあります。熱意を伝えることは大切ですが、読んだ人が自分で「気になる」と思える余白を残しておくのが理想です。
告知だけでタイムラインが埋まってしまう
SNSの投稿が告知ばかりになってしまうと、フォロワーにとっては単なる宣伝アカウントのように見えてしまいます。日常の発信や視聴者とのやりとりも交えることで、告知が自然に受け入れられやすくなります。
告知ばかりに気を取られて配信の質が落ちることも
一生懸命告知ばかりに力を入れていると、肝心の配信内容が準備不足になることもあります。視聴者にとって「おもしろかった」「来てよかった」と感じてもらえる内容であることが前提です。
告知とコンテンツ準備のバランスを取る
告知は重要ですが、あくまで配信の入り口です。内容に自信があれば、視聴者の満足度が高くなり、次回の配信にもつながっていきます。あくまで“いい配信がある”からこそ、告知が活きるという順序を忘れずに進めましょう。
スマホひとつでOK!告知の基本セットをおさえよう
特別な機材や複雑なツールがなくても、スマホひとつでできる告知の準備はたくさんあります。はじめにやっておきたい基本的なステップをおさえておけば、告知はもっとラクに、もっと効果的になります。
配信告知の基本は“伝えることを決める”ことから
告知で伝えるべき内容を整理しておくことで、ブレない発信ができるようになります。ポイントはシンプルさと具体性です。
必要な情報をリストアップする
告知に必要な情報は以下の通りです。すべてが揃っていなくても、最低限は押さえておきたいところです。
項目 | 内容 |
---|---|
配信タイトル | テーマがすぐわかる短くキャッチーなもの |
配信日時 | 日付・曜日・開始時間を明確に |
配信場所 | 視聴リンク、配信プラットフォーム名 |
内容概要 | どんなことを話すのか、ざっくりでOK |
視聴方法 | 視聴にあたっての事前登録やURLなど |
内容が整理されていれば、SNSでの発信やサムネイル作成もスムーズになります。
決まっていないことは「予定」として出すのもアリ
告知段階で内容がすべて決まっていなくても、「詳細は後日発表」として先に日程だけでも伝えるのは効果的です。人は予定が空いていれば見に来てくれることが多いため、日時を早めに伝えておくのは大事です。
SNSを活用するときは“連携”がカギになる
X(旧Twitter)、Instagram、LINE、YouTubeコミュニティなど、複数のSNSを使っている場合は、それぞれの特性に合わせて発信方法を工夫すると効果が上がります。
同じ内容でも表現を変えてみる
SNSごとに投稿のスタイルが違います。Xでは短文+リンク、Instagramでは画像+本文、LINEではメッセージ形式など、それぞれの特徴に合わせて言い方を少し変えるだけで届き方が大きく変わります。
各SNSに「配信リンク」を設置しておく
プロフィール欄や固定投稿に配信リンクを貼っておけば、直前の告知を見逃した人でもアクセスできます。「リンクはどこ?」とならないように、常にわかりやすい場所に置いておくのがおすすめです。
見たくなる告知には、ちょっとしたコツがある
ただ「やります」と伝えるだけでは、なかなか見てもらえません。思わず目に止まって「気になる」と思ってもらうためには、いくつかのちょっとしたコツがあります。
タイトルとビジュアルで最初の印象を決める
告知の第一印象は、ほぼタイトルと画像で決まります。文字だけの投稿より、視覚的に目立つ画像がある方が反応が高まります。
タイトルは“誰に向けて”を書くかが大事
「誰向けか」をタイトルに盛り込むと、ターゲットの視聴者に届きやすくなります。
悪い例:「ライブ配信やります」
良い例:「動画編集がサクサク進む!初心者向けショート講座」
画像やサムネイルには顔かアイコンを入れる
人の顔やアイコンが入っているビジュアルは、タイムライン上で目に止まりやすい傾向があります。配信内容がわかるテキストも画像に添えておくと、クリック率が上がります。
告知→リマインド→再告知の流れで記憶に残す
1回の投稿では見逃されることも多いので、複数回に分けて自然に「思い出してもらう」工夫が必要です。
最低でも3ステップの投稿が理想
- 初回告知(1週間前〜3日前)
日時と概要、配信場所を明確に伝える - リマインド(前日〜当日朝)
「いよいよ明日!」など軽めのトーンで再通知 - 直前告知(1時間前〜30分前)
ストーリーズや短文で気軽に知らせる投稿
投稿内容は毎回変える
何度も同じ文章だと“またか”と思われてしまいます。画像を変える、トーンを変える、ちょっとした予告を入れるなど、少しずつ変化を加えると自然に受け取ってもらえます。
投稿の“出し方”にもひと工夫を
SNSのアルゴリズムによって投稿が届きにくくなる場合もあるため、発信の時間帯や投稿形式も意識すると効果的です。
投稿のベストタイミングを狙う
- 平日:朝7〜9時/夜19〜22時
- 休日:昼12〜14時/夜20〜23時
配信の内容やターゲット層によって最適な時間帯は異なりますが、上記は一般的にSNSでの反応が良い時間帯です。
動画やGIFを活用する
画像だけでなく、短い動画やアニメーションGIFを使った投稿は、タイムライン上で目立ちやすくなります。スマホアプリでも簡単に作れるので、告知に動きのある要素を加えるのも効果的です。
こんなやり方も!うまくいった配信告知テクニック
うまくいっている配信者は、派手な予算や特別なツールがあるわけではなく、視聴者との関係や告知の工夫で結果を出しています。実際に効果があった事例をもとに、告知のヒントを探ってみましょう。
拡散力を引き出したSNS活用のパターン
告知を「情報発信」だけで終わらせず、「広めてもらう仕組み」に変えた配信者がいます。SNSの特性を活かした告知は、少しの工夫で大きな広がりを生み出します。
シェアしたくなる投稿で視聴者が広げてくれた
ある配信者は、イベント配信の告知を画像付きで投稿するだけでなく、「この投稿をシェアしてくれた方の中から抽選でノベルティをプレゼント」といった参加型の企画を実施。フォロワーに自然な形で告知を広めてもらうことに成功しました。
こうした投稿は、“シェアされることを前提にした設計”になっているのがポイントです。
シェアされやすい投稿の特徴
- 情報がまとまっていて見やすい
- デザインが目立つ or おしゃれ
- 共感・応援しやすいメッセージが添えられている
視聴者の投稿を公式が拾ってさらに拡散
告知投稿を見た視聴者が「この配信、楽しみ!」とポストしたものに、配信者自身がリアクションを返すことで二次的な拡散が生まれます。コメントや引用リポストで丁寧に反応することで、参加への期待感もアップします。
フォロワーを巻き込む工夫で一体感を演出
告知を“発信者からの一方通行”にしないことで、視聴者が当事者意識を持ちやすくなります。うまくいっている配信者は、フォロワーの参加をうながすような発信を取り入れています。
アンケートや投票で告知に参加感を
ある教育系の配信者は、配信前に「今回のテーマ、どっちがいい?」という2択投票をSNSで実施。選ばれたテーマをもとに告知を行うことで、視聴者が「自分もこの配信を作っている」という感覚を持ちやすくなり、参加率も上がりました。
このような「小さな参加体験」が、告知への注目と配信当日の来場を引き寄せてくれます。
告知投稿に“フォロワーの声”を取り入れる
「前回の配信を見た人の感想」を投稿に引用するスタイルも効果的です。信頼感のある第三者の声が加わることで、新規視聴者にとってのハードルが下がります。
たとえば、
- 「●●さんの配信、めっちゃわかりやすかった」
- 「コメント拾ってくれてうれしかった!」
など、視聴者のポストを告知に組み込むだけでも印象が変わります。
自分らしいやり方を見つけた人がうまくいく
どの方法も、フォロワーや配信内容との相性があります。大切なのは、型にはまることではなく、自分らしく続けられる告知スタイルを見つけること。やってみて「これは反応がよかった」という手応えを一つずつ積み重ねていくことが、告知上手への近道です。
告知の手間を減らしたいなら、StreamSyncが頼りになる
「イベント配信の告知をもっと楽にしたい」「SNSごとの告知を毎回書き分けるのが大変」──そんなときに役立つのが、ネクフルが提供する配信管理ツール「StreamSync(ストリームシンク)」です。配信準備から告知、アーカイブまでを一元管理できる機能がそろっていて、告知作業の時短にもつながります。
SNSごとの告知文を一括で管理できる
StreamSyncには、配信ごとに告知情報を登録しておくことで、各SNSに合わせた文面を事前に用意しておける便利な機能があります。
投稿ごとにリンクや日時を入力し直す必要がなく、告知文の統一感も保てるため、配信のたびに同じ手間をかける必要がありません。
投稿内容の使いまわしもラクになる
一度作成した配信情報をテンプレートとして保存しておけば、次回以降のイベントでも使いまわしができて便利です。リマインド用・事後報告用の文面もセットで用意できるため、「何を書こう…」と迷う時間を減らせます。
複数SNSとの連携で告知ミスが防げる
StreamSyncでは、主要なSNSや配信プラットフォームと連携できる設計になっており、SNSごとのリンク設定や投稿忘れのミスも減らせます。
通知設定も柔軟に管理できる
「何日前の何時にリマインドを出すか」など、告知スケジュールをあらかじめ設定しておけば、自動で通知を受け取れるようになっています。これにより、ついうっかり告知を忘れてしまう、というミスも防ぎやすくなります。
通常配信もイベント配信も一括管理できるのが強み
定期配信とイベント配信を並行して行う配信者の場合、管理画面が分かれていたり情報が混在したりすることがストレスになります。StreamSyncでは、配信予定・告知・アーカイブなどすべての情報をひとつの画面で管理できるため、配信活動そのものが整いやすくなります。
告知をもっとラクに、もっと戦略的に進めたいなら、ツールを活用することもひとつの方法です。StreamSyncは配信の自由度を保ちながら、情報整理と共有をスムーズにしてくれます。
見てもらえる配信は、告知でつくられる
いい配信を届けたいと思うなら、そのスタートは“見てもらう工夫”から始まります。告知はただのお知らせではなく、参加のきっかけをつくる大事なパートです。丁寧な準備と少しの工夫で、反応も収益も変わってきます。あなたの配信がもっと届くように、告知にも自分らしさを込めてみてください。